『御二河白道之柵』の解説をする若院
さる10月23日、倉敷市と富山市の交流会の参加者ご一同が来寺され、善興寺と棟方志功の関係について学びを深めていかれました。富山市東岩瀬にはかつて繊維会社の倉敷レーヨン(現クラレ)がありました。社長の大原総一郎氏が、太平洋戦争後、日本の復興の一大事業として、社運をかけて製造を始めた繊維ビニロンの生産拠点の一つとして昭和25年に開業したのです。そのときに買収した北前船廻船問屋の森家(現富山市文化財)を「晏山寮」と名付け、宿舎として愛用していました。
福光に疎開していた棟方志功ともそこで親交を深め、大原氏が愛読したニーチェの『ツァラトストラ』の冒頭の文句が刷られた版画などが生まれました。富山でのこのご縁を訪ねる交流会として、近年倉敷市と富山市の有縁のみなさんが交流されています。 Continue reading '富山・倉敷交流会のみなさん来寺'»
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束石が崩れ、木材が腐食し、モルタルが剥落していた
本堂南側の柱を支える束石が長年の経年変化で砕け、風雪や風雨に晒されてきた束材も朽ちてきたことから、中央委員会でも協議され、改修工事をすることになり、このたび新しく整備されました。本堂の大屋根から落ちる雨が撥ねて材木にあたり、腐った部分もあったため切断し、束石を高いものにして、雨の影響を受けない形になりました。また、モルタルで仕上げられていた基礎の表面部分もすべて剥がし、束石を包むようにコンクリートで固めていただきました。 Continue reading '本堂南側改修工事'»
講師の田口孝夫さんから届いた絵手紙
9月13日、棟方志功さんの祥月命日に開催された絵手紙の愛好家による「第5回志功にどっぷり」。そのスタッフの皆さん方が本堂に集い、全国の参加者のみんさまから届いた絵手紙を一同に披露する会が開催されました。最初の会場が善興寺だったご縁もあり、色とりどりの感動が描かれたお礼状を一枚ずつ鑑賞し、当日のことを振り返っておられました。 Continue reading '絵手紙の披露会'»
広島県の称名寺さんご一行が参拝にお越しになられました。若院の大学院時代のご縁で富山、岐阜の団体参拝の旅程のひとつとして選ばれたのでした。一時間程のご縁でしたが、富山でのよき思い出なればありがたいです。最近、団体の方のご参拝が続いております。仏縁の不思議を感じる今日このごろです。
素晴らしい秋晴れの日、善興寺が所属する若神組の第12期連続研修会(連研)の第6回交流会が開催され、受講者や門徒推進員、僧侶のみなさんとともに南砺市方面へ日帰りバスツアーに行ってきました。善興寺→照圓寺→西蓮寺の順番で参加者をお迎えし、一路五箇山の平村方面へ。最初の目的地は、大谷派の称名寺さま。このお寺には本願寺第八世門主の蓮如上人が比叡山から弾圧を受けた際、親鸞聖人の御木像の真影さまを三井寺に預けたものの、山科本願寺が完成した際に返してもらえず、「生首を二つ持ってきたら返す」という無理難題を提示されます。そのとき身代わりにご自身で彫られた御真影が安置されているお寺です。滋賀県堅田の源右衛門、源兵衛という篤信の親子が、その話を聞き、父が息子の首を撥ね、三井寺に参上し、「もう一つは私の首を」といって御真影さまは返還されたのです。 Continue reading '若神組連研交流会'»
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