善興寺と棟方志功に親しむ会

By , 2014年11月2日 10:19 pm

s-DSC_0177高岡市の伝統産業の青年部の皆さんや、市役所の職員さん、南砺市の井波彫刻の職人さん、保育園の保護者のみなさん、そして地元のみなさんなどにお声掛けをして、「善興寺と棟方志功に親しむ会」という催しが開かれました。高岡市に位置する善興寺ですが、旧東礪波郡の地域だったことの歴史や文化があまり知られていないことや、奈良時代に創建されたという歴史、砺波平野に東大寺荘園があったことなど、現在の行政の枠を離れて理解しなければ分らないことが沢山あるというようなことを善興寺の歴史をご紹介する中でお話しさせていただきました。s-DSC_0180

そして棟方志功さんの作品をいくつか展示し、前住職にも解説をしてもらい、いろいろな発見をしていっていただいたと思います。北陸新幹線が開業しても、住民が地域のことを知らないと他県から世界からお越しになる方々にこの土地のことを紹介できないと思います。ハード面がどれだけ整備されても、この土地の育んだものを地元の人が紹介できなければ、もったいないことになるのではないでしょうか。

とくに柳宗悦さんという民藝運動を展開された方が、棟方志功さんが富山で出会った浄土真宗の他力の思想に影響を受けて、城端で民藝の思想体系を著し た『美の法門』が書かれたこと等、若い世代にはほとんど伝わっていません。宗教的な思想背景、とくに浄土教の教えの中からさまざまなものづくりが生まれた ことを現代に作品を作っていらっしゃるみなさんに知っていただければ有難いと思います。

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