今年最後の二十八日講が勤まりました。ご講師は、高岡市内島の教願寺若院の岡西好持師。「仏教の現世利益」と題してご法話をいただきました。現世利益と聞くと私たちはすぐに無病息災、家内安全、立身出世などを思い浮かべますが、お釈迦様の人生にはそれらが成就しなかった例をお話しになって、仏法を聞くということが、この世の幸せと言われることが思い通りになっていくことなのではなく、どのようなことが起きても、耐え忍び、励まされていくはたらきをいただくことなのだ、ということを熱く教えてくださいました。阿弥陀如来は、四十八願の最初に、浄土には地獄、餓鬼、畜生などの世界を無くしたいと誓われました。これらは、戦争や搾取、差別などの苦しみを生む種を無くしたいと誓われたものであり、現実社会の問題を見つめる大切な視点を与えてくださっているのです。
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今日16日は親鸞聖人の月命日。食事が精進日であり、4年前から毎月16日夜8時〜9時に「正信偈和讃」の会を開いています。正信偈を行譜でおつとめし、和讃を二種ずつ味わっていくもので、今日の御和讃は現世利益和讃の
南無阿弥陀仏をとなふれば
他化天の大魔王
釈迦牟尼仏のみまえにて
まもらんとこそちかひしか
と
天神地祇はことごとく
善鬼神となづけたり
これらの善神みなともに
念仏のひとをまもるなり
でした。
現世利益和讃は十五首ありますが、そのテーマは念仏の教えに生きる私が神々に尊敬され、まもられるというものです。まもられるというと、私たちが望まないことや嫌な境遇などからまもられるという考えで読んでしまいがちですが、これらの和讃には、私たちを必ず浄土へ生まれさせるためにまもることが説かれているのであって、いわゆる「現世のご利益」が説かれているのではないということを教えていただけるのです。