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生死を超える物語—仏教死生観デジタルアーカイブ研究閲覧システム—展観記念セレモニーへ

By , 2011年6月8日 10:35 pm

龍谷大学顕真館前のポスター

6月7日(火)午後、龍谷大学の深草学舎至心館2階のパドマ館にて、「生死を超える物語—仏教死生観デジタルアーカイブ研究閲覧システム—展観記念セレモニー」が開催され、来賓として出席してきました。善興寺所蔵の棟方志功作「御二河白道之柵」がこのシステムのデジタル資料として収蔵されたからです。

龍谷大学の人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センターが、文部科学省私立大学戦略的研究基礎形成支援事業として行ったこのプロジェクトは、「生死を超える物語」と題して開かれました。今回の目玉は、世界初の「仏教死生観デジタルアーカイブ研究閲覧システム」の開発、発表です。仏教の死生観に関する仏像彫刻・書物・絵巻物等の研究史料をデジタル化して、32インチのマルチタッチモニターを使用し、指先の操作でそれらを閲覧できるシステムで、その一史料として『御二河白道之柵』が収蔵されたのです。

今回の展観記念のために初めて公開された作品もあり、非常にクオリティの高い内容となっていました。妙好人浅原才市さんの肖像画もこのたび収蔵され、安楽寺ご住職の梅田淳敬氏にお会いすることができました。センター長の鍋島直樹教授や副センター長の井上善幸准教授は、 Continue reading '生死を超える物語—仏教死生観デジタルアーカイブ研究閲覧システム—展観記念セレモニーへ'»

東日本大震災支援コンサート

By , 2011年6月5日 10:09 pm

本堂に響くやなせななさんの歌声

お天気にも恵まれた初夏の候、大勢の参拝のみなさまとともに「帰真慶讃法要」を勤めさせていただきました。一年に一度だけ奉懸する、実如上人より拝受したご本尊の御前でみなさまとともに正信偈を拝読後、ゲストのやなせななさんによる「東日本大震災支援コンサート」が開かれました。おしゃべりの声とはガラリと異なる、からだ中に染み渡るその歌声に私たちは心を動かされました。歌声ってこんなにこころに届き、包み込むものなのですね。

大学のときに知っていたやなせさんではありますが、歌を続け、売れない時期や病気、所属事務所の倒産等、いろんな困難を経て、当時とは全く違うひとになられたのです。歌詞の一言一言に Continue reading '東日本大震災支援コンサート'»

50回忌法要と750回大遠忌法要

By , 2011年5月31日 10:47 pm

お仏壇のお荘厳

先日、あるご門徒さんのお宅で、50回忌の年忌法要と合わせて親鸞聖人の750回大遠忌法要が勤修されました。きっかけは、奥さんのご実家でお父さんの50回忌を営まれたとき、本願寺で仏華をたててこられた方(善興寺の仏華もお願いしている)の立派な華が忘れられず、そして昨年の善興寺で大遠忌法要参拝の折、その美しさに再び心を打たれたことからです。お寺にご相談にいらした時、住職からその気持ちがあるのなら、750回大遠忌法要もお勤めしてはどうかと勧められ、「鏡の御影」の御影像をお迎えし、勤められたのでした。

寺から借りられた仏具一式と、仏壇と床の間にお供えされた仏華に、参拝のご親類は驚いておられました。年忌法要の後、新しく制定された「宗祖讃仰作法」の経本をお配りし、みんなで親鸞聖人750回大遠忌法要をお勤めしました。親鸞聖人の人生や鏡の御影のお話、東日本大震災で見えてきた富山と福島との関係など、知らなかった事実に気づく中からご法事の意義を考えさせて頂きました。お花の美しさの原点は、阿弥陀如来の慈悲にあります。目に見える形を通して、目に見えない仏さまの願いとはたらきを感じる。それがお荘厳の大切さであることを Continue reading '50回忌法要と750回大遠忌法要'»

二十八日講 親鸞聖人降誕会

By , 2011年5月28日 1:23 pm

お斎の準備のようす

今年最初の二十八日講が開かれました。東町と滝新のみなさんのお斎担当で、親鸞聖人のお誕生をお祝いするとともに、社会的動乱や戦乱、飢饉、地震などの天災といった厳しい環境の中で育たれたことを味わいました。

また、天明年間の大飢饉により、多くの人々が南砺や砺波地方から原発問題の相馬藩へ移民していかれた事実と通して、避難されている方々とのつながりを考えました。

後半は、パワーポイントによる被災地での災害ボランティア活動報告を通して、関心を失わずにいることの大切さを学びました。

お斎の味を噛み締めながらいただきました。

 

必見!

By , 2011年5月24日 7:57 am

昨日の午後に、参議院の行政監視委員会という会議が開かれました。テーマは、行政監視、行政評価及び行政に対する苦情に関する調査 (原発事故と行政監視システムの在り方に関する件)で、これまで原発事故に関して専門家として「本当のこと」を言い続けてこられた、 京都大学の原子炉実験所助教 小出裕章氏、原子炉の設計の立場から芝浦工業大学非常勤講師の後藤政志氏、地震学の立場から原発の危険性を指摘してこられた神戸大学名誉教授、石橋克彦氏、事故後の代替エネルギー政策に関する提言としてソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫正義氏の4名が参考人として出席され、インターネット上に公開されました。これまでヤジが飛び交う非建設的な議論とは全く違う、ひとの命を考えようとする非常に大切な会議です。なぜこのような大切な議論がテレビ上で放映されず、不安が募るような情報しか知ることができないのか、本当に憤りを感じます。是非この映像をご覧になり、多くの方に伝えていただき、いのちを守るための行動を考えましょう。

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