50回忌法要と750回大遠忌法要
先日、あるご門徒さんのお宅で、50回忌の年忌法要と合わせて親鸞聖人の750回大遠忌法要が勤修されました。きっかけは、奥さんのご実家でお父さんの50回忌を営まれたとき、本願寺で仏華をたててこられた方(善興寺の仏華もお願いしている)の立派な華が忘れられず、そして昨年の善興寺で大遠忌法要参拝の折、その美しさに再び心を打たれたことからです。お寺にご相談にいらした時、住職からその気持ちがあるのなら、750回大遠忌法要もお勤めしてはどうかと勧められ、「鏡の御影」の御影像をお迎えし、勤められたのでした。
寺から借りられた仏具一式と、仏壇と床の間にお供えされた仏華に、参拝のご親類は驚いておられました。年忌法要の後、新しく制定された「宗祖讃仰作法」の経本をお配りし、みんなで親鸞聖人750回大遠忌法要をお勤めしました。親鸞聖人の人生や鏡の御影のお話、東日本大震災で見えてきた富山と福島との関係など、知らなかった事実に気づく中からご法事の意義を考えさせて頂きました。お花の美しさの原点は、阿弥陀如来の慈悲にあります。目に見える形を通して、目に見えない仏さまの願いとはたらきを感じる。それがお荘厳の大切さであることを再確認しました。
50年前の700回大遠忌法要や100年前の650回大遠忌法要の際もご門徒のお宅で勤修された記録も残っています。50年に一度のご縁をご家庭で結ばれるのはいかがでしょうか。