入道家の仏間にて
砺波市の太田地区で毎年各家を巡回している女性のお講「尼講」に招かれお参りしてきました。今回のお宿は、ご門徒の入道さんのお宅。お屋敷が富山県の重要文化財にしてされている砺波地方のアズマ建ちの代表的なお家です。ほとんどの皆さんは、大谷派の門徒さんたちということもあり、本願寺派の経本を持参し、お配りしていっしょにおつとめしました。
この尼講には、親鸞聖人のご木像があり、お厨子とともに巡回しているそうです。今日は善興寺から「安城の御影」をお連れして床の間にお掛けし、「親鸞聖人ちゃどんな人?」と題してお話ししてきました。
今日は、入道家をぜひ見学したいということで総代の松下さんに車で連れて行っていただき、お講の帰り道、砺波市美術館へ寄って、先日お知らせした「人間国宝 濱田庄司の陶芸」を鑑賞してきました。昨日と今日、砺波、南砺市を会場に「日本民藝協会全国大会」が開催され、その会期の最終日にあわせて浜田庄司展も閉展となる最終日に訪れたのです。
学生時代、河井寛次郎さんの窯跡に建った河井寛次郎記念館の近くにすんでいたため、何度も河井寛次郎さんの作品には親しんできましたが、浜田庄司さんの作品は釉薬の色合いが絶妙だと思いました。形は基本形がありますが、1万以上もの釉薬の研究をされていたというだけあって、こころを自然体にしてくれる色だなと思いました。
拝観後、館長室へお邪魔して小西館長さんと談笑。11月に予定しておられる「真宗の風土展」の担当の学芸員の方ともお会いできました。とにかく、今日は砺波地方の佛縁をいただいた日でした。
そろそろ絨毯も片付けなければ…
今日は、お参りをして、10月の大遠忌法要で歌う予定の仏教讃歌を練習。そして風呂敷の包み方を学びました。長いものと丸いものを包むことに挑戦。みんな風呂敷の柔軟性に驚きいっぱい。低学年は結ぶのが苦手なので、高学年のお兄ちゃんお姉ちゃんが教えます。でも、自分が当たり前にできることをできない子たちに教えるってことは意外と難しいことに気づいた様子。学年別じゃない土曜学校ならでは光景でした。
ゼラニウムの花と
門信徒会の会報『可問』116号ができました。この時期に発行されるのは、6月中旬の日曜日に毎年お勤まりになります「帰真慶讃法要」(きしんけいさん)のご案内と会計報告などがあるからです。
今回の法要は、6月13日(日)午後1時30分〜で、ご講師は千葉県我孫子市の真栄寺住職、馬場昭道師です。馬場さんは、宮崎のご出身ですが、長年、メディア関係のお仕事をされて、20年程前に我孫子市にお寺を建立。数々の文化人、知識人との親交の多いかたです。昨年、俳優の森繁久彌さんがお亡くなりになられましたが、お葬儀の導師をつとめられました。
その他、いろいろな行事が今月は目白押しです。詳しくは『可問』をお読み下さい。お時間をとっていただき、ぜひお参り下さい。
葬行事所から眺める運源寺の大カエデ(樹齢約350年)
近隣のお西のお寺、運源寺さんの住職がご往生され、ここ数日間、葬儀に関わるお手伝いの役「葬行事」に携わっていました。悲しみに暮れる間もなくご家族をはじめ、ご親戚、ご門徒の皆さんは矢継ぎ早に準備をしなければならないことがあり、その中で一役を仰せつかりました。近隣のお寺さん方と一緒に法要の準備をしていく中で、死を悼み、人生を閉めくくる節目の儀式は、大変だけれども、いろいろな方のお世話とお手伝いがあればあるだけ意義深いものになるのではないかと思いました。何から何までお金で済ませるのではなく、ひとつひとつの準備に携わることで、亡き方との別れの意味を多くの方と分かち合えるのではないでしょうか。
砺波市福岡の嚴照寺さんで今日、鐘楼堂の新築落慶法要と親鸞聖人750回大遠忌法要が勤修され、お参りに行ってきました。午後から行われた庭儀(ていぎ)では、稚児行列があり、賑々しい雰囲気のなか滅多に遇えないご縁に感謝。10月の善興寺での大遠忌法要の前に数ヶ寺で勤修されますので、いろいろと参考にさせてける部分もあり、有意義な時間でした。
法要の最後に千秋楽という雅楽の演奏があるのですが、その音色を聞いていると、この法要に携わられたすべての人々のご苦労や慶びを感じさせていただきました。お疲れさま、そしておめでとうございます。
夜、10/15のイベント「真宗落語」の準備会「イベント部会」の集まりがあり、チラシ、チケット、ポスターなどの原案が発表されました。デザイン担当の方の多大な努力ですばらしいものになりました。内容などは近日お知らせしますが、みんなで準備していくことの大切さを食事をともにしながら噛み締めました。力を合わせて成功させましょう。