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7月の二十八日講&可問発送

By , 2010年7月28日 9:38 pm

暑中見舞い申し上げます。梅雨が明けて何日間猛暑が続きましたでしょうか。みなさまいかがお過ごしですか。汗が止まらないなか、夕暮れに久しぶりの雨に恵まれ、少し気分が和らぎました。でもこれも一部の地域だけだったようです。

さて、今日は二十八日講がお勤まりになりました。暑い中ようこそのご聴聞でした。今日は、6月に来ていただいた馬場昭道さんのお話の中に出ました、「一子地は仏性なり」ということについてお話しさせていただきました。阿弥陀さまのお心を平等心といいますが、そのお心をいただく境地を「一子地」といいます。阿弥陀様がこの私のことを大切な一人っ子として無始の過去から永劫の未来にわたり絶対に捨てないと願ってくださっているというお心がわかることを信心というのでしょう。そのことを親鸞聖人は左訓に「三界の衆生をわがひとり子とおもふことを得るを一子地といふなり」と記して下さっています。

「三界の衆生」とは、迷いの宇宙全体に生きるすべての存在を表す言葉ですが、そのすべてを仏にせずにはおられないと願っていらっしゃる。それは私たちの想像を遥かに超えたお心といえるでしょう。親鸞聖人はそのお心の受け止めを「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとえに親鸞一人がためなりけり。」といわれたと歎異抄に見えます。仏法は他の誰でもなく、この私自身が救われていくという主体性の中にこそ本願を受け止めさせていただける世界があるのです。役員のみなさまのご尽力により、可問117号も発送されました。

ここ・つね・とも

By , 2010年6月14日 7:58 am

馬場昭道さん

ご案内の通り、帰真慶讃法要が勤修され、今回は千葉県我孫子市より馬場昭道さんをお招きしました。前住職が30年程前に仏教伝道協会のシンガポール・台湾旅行に参加した時、馬場さんも同行されたそうで、昨年の俳優・森繁久彌さんのお葬儀で導師をつとめられたとの記事がご縁で今回きていただけることになりました。

24年前に裸一貫で我孫子市に都市開教へ入られたご苦労話やふるさと宮崎のお父さんをはじめ、幼少の頃より出会われたお念仏者にお育てをいただいた思い出話など、現在の馬場さんを成り立たせている逸話をユーモアたっぷりにお話し下さいました。

千葉に出られてからは、毎日新聞の記者、佐藤健さんとの出会いや映画監督の松林宗恵さんとの親交、そして、なぜ森繁久彌さんのお葬儀の導師をつとめられたのかなど、馬場さんからしかお伺いできないエピソードにみんな目をキラキラさせながら聞いていました。

「一子地」という親鸞聖人の教行信証のお言葉を紹介され、だれもを平等に大事にする生き方をされた松林さんや森繁さんのお人柄をしのびました。

お話の最後にみんなで次のことばを読み、お念仏を称えたとき、深い大きなはたらきをともに感じたご縁でありました。

ここにいますを佛という

つねにいますを佛という

ともにいますを佛という

この佛を南無阿弥陀仏という

このいわれを聞いてよろこぶを信心という

となえてよろこぶを念仏という

南無阿弥陀仏…

かもん会のみなさんとの談合