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尼講と民藝

By , 2010年6月6日 10:03 pm

入道家の仏間にて

砺波市の太田地区で毎年各家を巡回している女性のお講「尼講」に招かれお参りしてきました。今回のお宿は、ご門徒の入道さんのお宅。お屋敷が富山県の重要文化財にしてされている砺波地方のアズマ建ちの代表的なお家です。ほとんどの皆さんは、大谷派の門徒さんたちということもあり、本願寺派の経本を持参し、お配りしていっしょにおつとめしました。

この尼講には、親鸞聖人のご木像があり、お厨子とともに巡回しているそうです。今日は善興寺から「安城の御影」をお連れして床の間にお掛けし、「親鸞聖人ちゃどんな人?」と題してお話ししてきました。

今日は、入道家をぜひ見学したいということで総代の松下さんに車で連れて行っていただき、お講の帰り道、砺波市美術館へ寄って、先日お知らせした「人間国宝 濱田庄司の陶芸」を鑑賞してきました。昨日と今日、砺波、南砺市を会場に「日本民藝協会全国大会」が開催され、その会期の最終日にあわせて浜田庄司展も閉展となる最終日に訪れたのです。

学生時代、河井寛次郎さんの窯跡に建った河井寛次郎記念館の近くにすんでいたため、何度も河井寛次郎さんの作品には親しんできましたが、浜田庄司さんの作品は釉薬の色合いが絶妙だと思いました。形は基本形がありますが、1万以上もの釉薬の研究をされていたというだけあって、こころを自然体にしてくれる色だなと思いました。

拝観後、館長室へお邪魔して小西館長さんと談笑。11月に予定しておられる「真宗の風土展」の担当の学芸員の方ともお会いできました。とにかく、今日は砺波地方の佛縁をいただいた日でした。