暑い本堂でのお聴聞
猛暑の中、二十八日講が開かれました。福島からのホームステイファミリーは、みんな朝夕に読経をするのが楽しいようで、とくに「願以此功徳…」の回向句が大好きです。ですから今回は回向句についてお話ししました。「願わくは此の功徳を以て 平等に一切に施し 同じ菩提心を発させ 安楽国に往生せん」阿弥陀如来より回向されている身であることをお経の最後にお唱えすることで、他力の信心を差し向けられていることを味わうのです。
それから科学がなぜ東洋で発達しなかったのか、西洋の自然界と人間を分けて考える宗教観がその基礎に大きな影響を与えたこと。そして反原発の偉大な研究者であり、運動家でもあった高木仁三郎さんの視点を紹介し、原子力の人間の手に負えない本質と危険性を今回の事故が起きてしまってもなお、 Continue reading '7月の二十八日講'»
お講のお斎 ご馳走さまでした。
今年のお講はじめ、「親鸞聖人降誕会」がお勤まりになりました。今年は往生されてちょうど750年ですが、お生まれになってから839歳となります。若院が「五濁増のしるし」と題し、お話ししました。正像末和讃に「悲歎述懐和讃」という末法の世に生きる私たちの悲しむべき現実を述べられているものがあります。そのなかの
五濁増のしるしには
この世の道俗ことごとく
外儀は仏教のすがたにて
内心外道を帰敬せり
というご和讃があり、お釈迦様が入滅されてから時代を経ると、 Continue reading '二十八日講・親鸞聖人降誕会'»
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お母さんの声に耳を傾けるみなさん
今日は、福島市の現状を参拝のみなさんに少しでも知ってもらおう!と、インターネットの投稿サイトから俳優の山本太郎さんが出演された番組「山本太郎が見た福島の現実」をスクリーンに映してみて、福島市からホームステイに来ておられるお母さんに話していただきました。なかなか報道されない事実にみなさん驚いておられたことと、小さい子どもをもつ親の世代が、かなり真剣にこの問題に取り組んでいるということが伝わったと思います。震災後これまで抱えてこられたいろいろな思いが涙として溢れ、なぜ今善興寺におられるのか、その原因を改めて考えさせられました。福島の方々がアイデンティティを保ちながら疎開する「サテライト疎開」が実現できるように何かお手伝いが出来ればと思います。 Continue reading '8月の二十八日講'»
お斎の準備のようす
今年最初の二十八日講が開かれました。東町と滝新のみなさんのお斎担当で、親鸞聖人のお誕生をお祝いするとともに、社会的動乱や戦乱、飢饉、地震などの天災といった厳しい環境の中で育たれたことを味わいました。
また、天明年間の大飢饉により、多くの人々が南砺や砺波地方から原発問題の相馬藩へ移民していかれた事実と通して、避難されている方々とのつながりを考えました。
後半は、パワーポイントによる被災地での災害ボランティア活動報告を通して、関心を失わずにいることの大切さを学びました。
お斎の味を噛み締めながらいただきました。
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お斎いただきます
二十八日講がお勤まりになりました。住職は保育関係の研修会で三重へ。ご門主が2005年に発布されました「親鸞聖人750回大遠忌についてのご消息」をみなさんにお配りし、事務的な議論に終始しがちな大遠忌法要の意義を思い返す時間を持ちました。ご門主は一言一句無駄なく、明確にこの法要の意義を私たちにお示し下さっています。そのお言葉をどう受け止めて大遠忌法要をいただくか。 Continue reading '二十八日講&法要全体委員会'»