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五木寛之氏『親鸞』上巻を無料公開

By , 2010年5月13日 12:16 am

作家の五木寛之さんが、このたび期間限定でベストセラー作品の『親鸞』上巻全文をインターネット上で無料公開されました。大遠忌法要を迎える前に作家人生をかけて著された作品をより多くの人に読んでもらいたいという前代未聞の試みだと思います。すでに上下巻読みましたが、従来の鎌倉時代のイメージを近年明らかになってきた歴史的研究成果をもとに当時の色、ニオイそして人々の苦悩がリアルに感じられる内容になっています。そのなかで35歳までの苦悩し続け、真実に出遭っていく人間親鸞が描かれています。特に恵信尼さまとの恋愛模様が若者の心に響くと思いますのでぜひ若い人たちに読んでもらいたいと思います。特設サイトはhttp://shin-ran.jp/です。

前住職 祝賀会

By , 2010年5月9日 8:06 pm

役員総会の様子

本日、午後1時より中央委員会と役員総会が開催され、一年の行事や会計について審議されました。その後、さる3月18日に前住職が(財)仏教伝道協会から仏教伝道功労賞という賞をいただいた記念の祝賀会が門信徒会主催で開催されました。約80名の方の参加をいただき、みなさんでお祝いいたしました。これまで前住職がどのような活動を続けてきたか、初めて知った方々もおられたようですが、孫の私は、「オタク」の先駆者的な人物が社会的評価を得たのだと思っています。仏教音楽の関係楽譜、著書、音源などを長年収集してきたこと、そしてそれらを体系的にまとめ、時系列に年表にまとめたことが今回の受賞の主な理由でしょう。前住職は、挨拶の中で、「さまざな仏教音楽関係者が成し遂げられた功績をまとめただけ」「ガンを患ったが、医療のおかげで現在までの長寿をいただいた幸せ」が今回の受賞に結びついたと、感謝の念を伝えていました。門徒さんたちの温かいお気持ちがひしひしと伝わるハートウォーミングなひと時でした。お忙しい中ご出席いただいた皆様、お祝いしていただきありがとうございました。

祝賀会 会長挨拶

祝賀会参加者の皆さん

お祝い贈呈

花束贈呈

前住職挨拶

乾杯の音頭

記念品の説明

仏教伝道協会からの贈呈品等の紹介

お祝いの言葉

お祝いの言葉

いただいた銀杯で

高岡教区基幹運動推進委員研修会

By , 2010年5月7日 10:05 pm

毎年、年度はじめに本願寺派の高岡教区(富山県西部地区)では、高岡市太田の「磯はなび」を会場に一泊二日の研修会が開催されます。参加対象は、教区内にある13組(そ)のお寺のグループの長や相談員や各委員さんで、60名ほどの参加がありました。例年の形式は、初日に問題提起をされる担当者のお話を聞いて、班別討議をすのですが、今回は、数名の専門委員さんたちによるパネルディスカッションを参加が聞いて班別に入るという形でした。パネルディスカッションというのは、話し合うテーマを多面的に参加者が聞くことができ、自分の意見との心の中での交流ができてとても良かったです。寺院や組を取り巻く現在の状況把握からはじまり、「浄土真宗の本来化」を目指す基幹運動がどういったものであり、どのような成果や課題が見えてきたかを運動を担う私たちが自分たちの姿を確認できた時でした。しかし、家族形態の急速な変化や地縁•血縁の関係の稀薄化など、寺院と密接な関わりのある部分の問題とのズレが生じてきていることも事実でしょう。お念仏のみ教えの何をよりどころとして私たちは生きているのか、改めて問われた機会でした。

桃李のよそほい

By , 2010年5月5日 10:05 pm

今日の月忌参りをもってちょうど50回忌を迎えられたお宅がありました。お参りが終わった後、その方が臨終のときの様子を今でも覚えておられるというお話を聞き、「紅い顔から土色の顔色に変わった」のを覚えているとおっしゃっていました。白骨章には、臨終の瞬間について「紅顔むなしく変じて桃李のよそほいを失いぬるとき」と説かれています。また、奥さんがおばあちゃんの臨終について記憶されていることをお話になり、その先の「ひとつの息長く絶えぬれば」とある文を思い出しました。死の瞬間を色彩で表現する面と、呼吸で表す面がそのご家族の記憶と重なり、白骨章の的確な表現を改めて味わった日でした。ゴールデンウイークも終わり、快晴に恵まれた五月晴れの空に鯉のぼりが活き活きとたなびいていました。

ご法事

By , 2010年5月2日 8:59 pm

昨日の花まつりには多くのご参加、ありがとうございました。お天気にも恵まれ、空に舞い上がるチューリップの花びらも輝いていました。今日も、とても忙しい日でしたが、多くの方との出会いの日でもありました。午前中にお葬式とご法事、午後から初七日のお参りと、ご法事、そして還骨のお参り。悲しみと分かれのご縁が、さまざまな出来事を結んでくださいます。「死んだらおしまい」という人間中心の発想の中からは想像できない「亡くなってからはじまる」はたらきを感じていく集いがご法事なのではないでしょうか。お集りのご親戚のみなさんも僧侶もその厳粛な事実に静かに耳を傾ける。そのことが私たちのいのちを育み、人間を人間たらしめているのかもしれないと感じた一日でした。

さて、今日は、東京の築地別院で、XJAPANのHideさんの13回忌が勤まったようですね。3万5千人もの人々が参拝されたとのこと。先日、研修会で本堂にお参りした時、一角にHideコーナーがあったのを思い出しました。いつまでも忘れずそのひとのことを思い続ける、人間にだけできる営みですが、それを超えていく道に出会うことこそ本堂でお参りしているということの意義ではないでしょうか。