Posts tagged: 南部白雲

本堂妻壁改修工事が終わりました。

By , 2022年9月16日 2:17 pm

お話が出てから約4年。9月9日に足場がすべて撤去され、本堂の妻壁改修工事が終了しました。工事に携わっていただいた皆様には、こころより感謝申し上げます。

来年2023年、善興寺が浄土真宗に帰依して五百年になる記念事業として、そして仏教が育んだ伝統技術を今、表現するとはどういうことか、をテーマに井波彫刻の南部白雲さんと何度も話し合いの場を持ち、意見交換させていただきました。

アートディレクター、プロデューサーの林口砂里さんからいただいた、「具象ではなく、抽象で表して見る人の想像力に任せる」というアドバイスを受け、大屋根にとまる鳳凰の尾羽を彫っていただきました。浄土を構成している七宝のうちの硨磲(しゃこ)をアワビと黒蝶貝で表し、世界各地の瑪瑙(めのう)を散りばめ、朝日と夕日が当たると様々な光を放つよう設置されています。 Continue reading '本堂妻壁改修工事が終わりました。'»

本堂壁改修工事はじまる

By , 2021年3月6日 11:58 am

昨年の耐震補強工事に引き続き、本堂の壁改修工事が3月1日より始まりました。

2023年に勤修の「帰真500年慶讃法要」の記念事業として進められているものです。

風雪に耐えてきたトタンも錆が目立つようになったため、撤去し、昨年伐採した境内地の杉を利用して鎧張と漆喰の壁へと生まれ変わります。 Continue reading '本堂壁改修工事はじまる'»

本堂耐震補強工事完工

By , 2020年12月24日 12:16 am

昨年1月より、門徒で建築家の坂井修一さん(坂井建築事務所)に依頼して、本堂の現状調査と耐震診断を行なっていただきました。坂井さんはこれまで全国各地の震災地を大学教授をはじめとする専門家と訪れ、建物の被害状況を調査する活動に従事してきた「構造計算」のエキスパート。その経験を生かして本堂の地震に対する耐力がどの程度なのかを綿密に調べていただきました。 Continue reading '本堂耐震補強工事完工'»

職人は細く長く

By , 2010年5月19日 8:12 pm

住職のお友達、井波で代々彫刻を続けておられる三代目の南部白雲さんが、このたび宮崎県の都城市にある本願寺派の摂護寺さん(ご住職が住職と同級生、副住職夫妻が若院と同級生という関係)に山門の扉を納入されたことを報告しにいらっしゃいました。さる5月1日〜2日に修行された親鸞聖人750回大遠忌法要を記念して行われた事業のようです。のべ、5〜6年の歳月をかけて制作された扉をはじめ、塀の彫刻は目を見張る大作です。富山から10人程の職人さんたちと一緒に現地へ車で行き、納められたということでした。

興味深いお話をされていたのは、彫刻業界も今はとても保守的になっていて、新しいことを発見し、実行するということがなかなかできにくい状態にあるそうです。南部さんは発想が豊かで、新しいことにどんどん挑戦しておられる方なので、「職人は細く長く、きちんとした仕事をしていれば必ず誰かが見てくれているものだ」という先代からのお言葉を信念にこれまで活躍してこられました。南部さん工房のサイトがリンクページに追加されました。ご覧下さい。