打敷の裏書
雪の降る中、本堂でお正月のお飾りから16日の御正忌(ごしょうき:親鸞聖人のご命日)のお飾りへと準備をしました。昨年の大遠忌法要には、大法要用の打敷をお掛けしたので、いつも11月の報恩講にお掛けするものを広げました。その裏に写真の文字が記されています。
これは100年前の親鸞聖人650回大遠忌法要を記念して、福岡町地区の門徒さん方が合同で寄付されたものであることが分かります。ご本山の法要が明治44年でしたので、翌年の45年に5日間の法要を勤修したことになります。
毎年、報恩講の期間だけしかお掛けしない打敷も、百年が経とうとしていますが、大切に扱われて来た先人のこころと歴史を手に触れるたびに感じます。
このたびの御正忌報恩講は、15日と16日にお勤めしますが、インターネットでライブ中継される法要の模様を Continue reading '御正忌報恩講'»
屋根に積もった雪がたまります
今朝はこの冬一番の冷え込みだったことを肌で感じました。年末から何度か雪が降りましたが、すぐにべた雪になり、重くなりますが、今朝の雪はお昼近くでもパウダーの状態です。
そんな寒さの厳しさを感じながら1月9日〜16日の間、本山でお勤まりになる「御正忌報恩講」を思います。こういう寒い時期に親鸞聖人はご往生されたのです。近年は御正忌参拝バスツアーを催していましたが、4月からの大遠忌法要参拝を控えているため本堂でお勤め致します。
本山の法要の模様が Continue reading 'この冬一番の冷え込み'»
大晦日に降った雪は、除夜の鐘の響きともにゆきし年への化粧となって厳かな気持ちにさせてくれました。新年の幕開けとともにみなさんと唱和させていただいた正信偈の声に、このいのちを生きるよろこびをかみしめました。
本年もよろしくお願い申し上げます。
元日より多くの方が年頭のご挨拶に来寺され、囲炉裏端での会話には、いろいろな話題がでます。家族のこと、去年の出来事、これからのこと…。でも、なかなか仏法のことは出てこないものですね。
蓮如上人は、新年のご挨拶に参られた門弟の道徳という方に明応二(1493)年の元日、「道徳は今年でいくつになられたか。道徳、念仏申されよ。それについても自力の念仏と他力の念仏とがあるが、自力の念仏というのは、念仏を多く申して仏の方へ振り向け、この称名の功徳によって仏がたすけてくださるかのように思って称えるものである。他力というのは、弥陀をたのむ一念の信心がおこるとき、そのとき直ちに御たすけに与かるのであるから、そののち念仏申すのは、はや御たすけいただいたことのありがたさよと思うこころを、口に申してよろこぶばかりで、南無阿弥陀仏に何ら自力を加えないこころである。そういうわけで、他力というのはまさしく他の力という意味である。弥陀をたのむこの一念が、臨終まで末とおって往生させていただくのである」と、 Continue reading 'Greetings for the New Year'»
最後の仕上げをペッタンコ
毎年12月29日は「餅つきの日」と定まっていて、お正月に本堂やお内仏さまにお供えするお餅を杵と臼を使ってつき上げます。いつもは朝からしますが、今日はお葬儀の関係で午後からのスタートとなりました。車庫の車を出し、筵を敷いて臼を置き、台所との連携をもっとも大切にします。
角蒸篭(せいろ)を沸騰したお湯を沸かした大鍋の上に重ね、今日は8段蒸しました。臼で最初から小突くのは疲れるので、 Continue reading '餅つき'»
今日16日は親鸞聖人のご命日です。食事は一日精進料理をいただきます。午前は門徒さんの報恩講をお参りして午後から正信偈和讃の会がありました。今日の御和讃のひとつは
染香人のその身には
香気あるがごとくなり
これをすなはちなづけてぞ
光香荘厳とまうすなる
でした。 Continue reading '染香人のその身には'»