お話をされる土井氏
前住職と富山仏教学会に出席してきました。この仏教学会は、昭和21年(1946)に設立された富山仏教文化会を前身とし、昭和26年(1951)に富山県内の真宗僧侶有志によって発足。仏教・真宗の研究の他、歴史や社会一般に関する研究など自由な発表の機会として続いてきた会で、今回で195回目の例会となりました。総会に引き続き、会長の土井了宗氏による発表「持専寺と富山常楽寺」がありました。
本願寺が石山合戦で和睦した後、秀吉によって門主となった准如上人をさしおいて、門主職を解任された教如上人(大谷派初代)に依頼し、ご本尊等の法物を下付された寺院を取り締まるため、前田利家は黒部の生地の専念寺、正宗と入善町青木村の新蔵を処刑しました。正宗の兄弟であった越中三坊主のひとつ、持専寺の住職は、晒し首となった両氏の首をもって逃亡し、このことが因となって越中における有力寺院だった持専寺は、常楽寺に吸収され、寺号が消えてしまったのでした。その歴史をお聞きすることができました。
東西分派の歴史のなかで大きな影響を受けた富山の有力寺院のお話。持専寺には40ヶ寺以上の末寺があったそうで、その歴史もだんだん分かりにくくなっています。持専寺の山号は梅澤山、現在の富山市梅沢町の由来となったそうです。
住職と訪れた善興寺旧跡(小矢部市下後亟)
ご門徒の法事のご縁で、善興寺の旧跡、小矢部市下後亟へ久しぶりに訪れることができました。今から約500年以上前、この地にあった善興寺は、戦乱のなかに巻き込まれ、現在の中田に移ったのです。そのルーツが小矢部市にあるのです。大きな杉の木もその目印としてそびえ、田植えが終わったばかりのなか、お念仏を称えさせていただきました。
そしてその夜、新年度の門信徒会役員総会が、開催されました。土曜の夜にもかかわらず、 Continue reading '善興寺旧跡参拝と平成24年度門信徒会役員総会'»
季節の華で荘厳されたお内仏さま
月忌参りに伺うとお内仏さまには美しいお花が供えられています。お花のお好きなお宅では、育てていらっしゃるお花や草木をアレンジしておられ、清々しい気持ちで読経させていただけます。
午後、大谷派富山教区の社会問題研修会、映画「六ヶ所村ラプソディー」上映と鎌仲ひとみ監督のトークが東本願寺富山別院で開催され、行ってきました。
イラク戦争での劣化ウラン弾使用にともない、多くの子供たちが白血病やガンにおかされて、亡くなっていく現実を目の当たりにして、政治的な問題と核の問題を見つめ続けている氷見市出身の映像監督、鎌仲ひとみさんがゲストでした。今回は彼女の核三部作といわれる第二作目、 Continue reading '映画「六ヶ所村ラプソディー」上映と鎌仲ひとみ監督のトーク'»
ニュース
| ウラン, 六ヶ所村ラプソディー, 原子力, 富山別院, 核, 核燃料再処理施設, 氷見, 真宗大谷派, 福島第一原発, 鎌仲, 鎌仲ひとみ
散華の中迎えられる白象とお釈迦さま
前日の雨模様とはうってかわって、暑いくらいの快晴に恵まれ、中田仏教会の「花まつり」を開催することができました。中田コミュニティセンターに集合した参加者のみなさんは白象をひき、善興寺ではお釈迦様の誕生仏をお迎えします。みんなが花御堂を乗せた白象をひく姿を見て、80年以上続くこの花まつりが続けて来られたのも先代たちのたゆまない願いだなあと深く感謝しました。
今年のいただいたチューリップに紫色があり、白や赤、ピンクに混じってとても美しかったです。風が強くて巻き上げられた散華の滞空時間も長く、すてきなひとときでした。
チューリップの花びら
本堂では、灌仏、おつとめの後、仏教アニメ「ウパーリの出家」を鑑賞し、差別を生む私たちのこころのとらわれについてお釈迦様から教えていただきました。
そして今回のアトラクションとしてパティシエいわかみさんによるマジックショーが行われました。 Continue reading '花まつり開催'»
何かが当たって割れた本堂の瓦
先日の大風(なんと呼べばいいのでしょうか)では、全国各地でさまざまな被害がでていますが、みなさんはいかがでしたでしょうか。善興寺は鐘楼の裏にあったシュロの木が一本倒れ、本堂の瓦が数枚、破損しました。近所ではトタンがめくれたり、塀が倒れたり、ガラスが割れたりなど、被害を聞いています。台風とは異質なあのような風がこれからも増えるとかいわれています。お互いに気をつけましょう。
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