9月の土曜学校は、お参りのあと、みんなで 本願寺の書道展に出品する作品を書きました。本堂に大きなブルーシートを広げ、2年生は「じひ」4年生が「受けつぐ」5年生が「伝える力」を毛筆でのびのびと書いていました。お話は「慈悲」について。阿弥陀さまのアミターユス(無量寿)、アミターバ(無量光)のはたらきを仏教讃歌「ひかりあふれて」から味わいました。
10月の土曜学校は、仏参のあと、現在本堂の後堂床下の修復工事中なので、なかなか見ることのできない、本堂の縁の下を見学。無数の柱や束が本堂を支えていることを子供たちは初めて見ました。
本堂に戻って、お釈迦様がされたという「三重の楼」(下記参照)のお話をして、 Continue reading '9・10月の土曜学校'»
土曜学校
| どんぐり, ひかりあふれて, クルミ, ゴーヤ, 三重の楼, 報恩講, 床下, 書道展, 本願寺, 栗, 秋の実, 習字, 茗荷, 釈尊
なすびの葉っぱに佇むあおむしくん
猛暑が止まりを知りません。毎日水やりをしていますが、裏の畑のゴーヤやアズパラ、なすびなどに水をやっていると、何やら不思議な生き物に遭遇しました。なすびの葉っぱを半分程食べて、静かに佇んでいるその生き物に近づいてみると、それは直径約2㌢、全長約12、3㌢ほどの青虫くんでした。あまりにも美しく、立派なその姿に、娘を呼んで見せてみると、体を少し震わるほと驚いて、はじめての出会いに感動の様子。エリック・カールの絵本「はらぺこあおむし」のようだねと笑いました。調べてみるとそれは、ハミングバードのようにホバリングしながら花の蜜を長い嘴で吸う、「スズメガ」という種類の蛾の幼虫。この美しい緑色は成長するにつれ、だんだん茶色に変化し、茶色の蛾になっていくのです。生き物と遭遇して久しぶりに感動を覚えました。知らないいろんないのちが同じ暑さを生きています。
手水鉢にひろがる雨の波紋
しばらく続いた晴天も今日から雨模様となり、北陸地方は梅雨入りとなりました。畑で野菜を育てているみなさんにとっては恵みの雨でしょうし、寺でもゴーヤとヘチマを育てていますが、最近急に成長のスピードが上がってきました。40日間程続く梅雨は、じめじめとしてうっとうしい期間と思いがちですが、人間以外の動植物にはいのちを輝かせるうれしい活動期となります。そんな生き物を踏んで殺してしまうのは、私たち人間。お釈迦様は弟子たちにいのちを殺さないように雨期の間、出歩くことを制限して籠って修行することをされました。サンスクリット語で雨期を意味するvarsa(ヴァルシャ)を訳した安居(あんご)という期間です。雨を眺めながら仏典に親しむ日々を過ごしたいものです。