Category: ニュース

邦楽CD「白道」発売

By , 2012年9月26日 9:29 am

棟方志功さんが富山県疎開時代の最後に善興寺で描いていかれた『御二河白道之柵』から生まれた邦楽「白道」を含むCDがこのたび発売となりました。これは、大谷派の坊守さんで作曲家の前田智子さんが善興寺を訪れた際、本堂にある『御二河白道之柵』を見て感動し、生まれた二十五弦箏と尺八の曲です。2008年にはこの曲を含む作品が文化庁の賞を受賞し、それを記念して本堂で「棟方志功を聞く」というコンサートも開かれました。去年はちょうどこの絵が描かれてから60年の記念の年でもありました。

この作品は唐の善導大師が観無量寿経の注釈書に著したたとえ話「二河譬」をモチーフに描かれたもので、前住職が深く関わっているご縁でジャケットのタイトルを揮毫しています。素敵な楽曲ですので、よかったらお求めください。善興寺では法要のときのBGMとして流しています。

悲しみをご縁として

By , 2012年9月23日 7:33 pm

お化粧直しをして参道前に立つ親鸞さま

「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、さわやかな秋風の吹くお彼岸の中日、「悲しみをご縁として」が開催されました。3回忌までのご家族をご招待して総追悼法要をお勤めした後、法話、車座になってお互いに自己紹介をしていただきました。家族の死の受け止め方はそれぞれ異なり、悲しみが癒えることはないですが、憶い続ける中から気づかされる自分というものがあると仏さまは教えて下さっています。

悲しみに暮れるなかで、これまで知らなかった「あのひと」に再び出会わせいただくはたらきが仏法の中にあると思います。

おはぎとお茶ををいただきながら、いろいろなお話に花が咲いていました。

中田かかし祭り出展中

By , 2012年9月21日 6:44 pm

私はセシル。阿弥陀さまのおそばでみんなが笑顔になるお手伝いをしているの。

本日より、23日まで高岡市中田地区の一大イベント、「中田かかし祭り」が開催されています。今年は善興寺土曜学校の名前で高岡市観光大使のセシルちゃんをモデルにしたかかしを出品しております。昨日の審査の結果、個人の部佳作をいただきました!製作期間が短かった割にはいいものができたと思っています。しかし、肝心の顔が、「セーラムーンみたい」と言われました。なかなか、原画通りに立体の顔を作るのは難しいです。

ちなみにこのセシルちゃんは高岡市観光大使の一員で、高岡大仏をモデルにした「あみたん」、そしてカノンちゃんというかわいいキャラクターみんなで「あみたん娘」と呼びます。新しくなった高岡駅の万葉通りにはこれらのキャラクターの幟が懸けられていて、みなさんをお出迎えしています。あみたんはご存知の通り、 Continue reading '中田かかし祭り出展中'»

千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要

By , 2012年9月20日 10:25 pm

千鳥ヶ淵戦没者墓苑に荘厳された仏前

9月18日(火)午後1時30分〜東京の千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて、本願寺主催の全戦没者追悼法要に高岡教区の参拝団とともにお参りしてきました。この法要は満州事変のきっかけとなった「柳条湖事件」の起きた9月18日に毎年勤修されているもので、国内外の太平洋戦争によって亡くなった戦没者を敵味方区別なく追悼すると同時に、本願寺が、親鸞聖人の教えに背き、仏法の名の下で戦争に積極的に協力していった過去の事実を見つめ続け、仏祖の前に慚愧することを目的とするものです。

高岡教区は、その法要の前日に法要の意義を深めるため、「平和を願う集い」を過去13年にわたり主催してきました。今年は、福島県飯舘村の善仁寺住職、杉岡誠氏に「原子力災害の今」と題したお話を伺いました。杉岡氏は Continue reading '千鳥ヶ淵全戦没者追悼法要'»

9月の土曜学校

By , 2012年9月16日 12:16 am

金属供出によって代替えの蝋燭立て(コンクリート製)香炉や花瓶も残っています。

毎日いろんなことが起きていますが、なかなかパソコンの前に座ることができません。それにしてもいつまでも暑いですね。今日は土曜学校が開催されました。お参りのお話の中でコンクリート製の蝋燭立てをみんなに見せながら、戦時中の金属供出についてお話ししました。善興寺も仏具や梵鐘が供出されて戻ってきませんでした。みんなのいのちを平等に見つめて下さる阿弥陀さまの願いに大きく反し、人を殺す道具にしてしまった歴史は、戦争を知らない若い世代こそ語り継がなければならない大事なことだと思います。 Continue reading '9月の土曜学校'»