6月の二十八日講
6月28日(月)午前10時30分〜
お斎 正午
法話 住職 「柳宗悦著『美の法門』を読んで」
お参り下さい。
6月28日(月)午前10時30分〜
お斎 正午
法話 住職 「柳宗悦著『美の法門』を読んで」
お参り下さい。
昨年より準備を進めていました善興寺が所属するお寺のグループ、若神組(じゃくじんそ)主催のお待ち受け法要が勤修されました。人数や駐車場、立地などの関係で砺波市祖泉の「祖泉会堂」さんを会場に400人以上の参拝のみなさんのおかげで賑やかに勤めることができました。
各寺院からご本尊や仏具などをお迎えしてお荘厳を整え、椅子席での法要でした。お供え物をお運びする伝供衆や雅楽の演奏のなか、来年の大遠忌法要をみんなで迎えようという気持ちが高まりました。
講師に本願寺の勧学で龍谷大学教授、そして比叡山の僧侶養成機関の叡山学院の講師もされている淺田正博先生をお招きし、「親鸞聖人と比叡山の修行」と題してお話をいただきました。天台宗の修行がどのようなものであるかをパワーポイントで解説いただき、親鸞聖人も20年にわたり必ず千日回峰行などの厳しい修行をされていたであろう理由を語られました。理論的には完璧な天台宗の教えと修行で、現在もその行を成就される阿闍梨さんがいらっしゃいますが、だれでもその教えを実践することは難しい。その狭間で親鸞聖人は比叡山を降りられたのではないか、とおっしゃいました。六角堂参籠のときのエピソードなど、来年、組の団体参拝で訪れる比叡山の意味深い予習となりました。
明日の「若神組親鸞聖人750回大遠忌お待ち受け法要」の準備もある程度終わり、よる7時半より善興寺の大遠忌法要の法要委員会—会場係のみなさんがお集まりになり、会議が開かれました。なかなかご都合もあって全員の出席はかないませんが、今回は7割以上の方の参加があり、任務内容や会場係のあらましが伝えられました。遠方から何度もご足労をいただいております係長さんをはじめ、みなさまお一人お一人の参加意識で法要が徐々に形作られていると感じます。
明日のお待ち受け法要ご参加の方は、午後2時までに祖泉会堂へ行っていただくか、午後1時に善興寺へ集合されれば、乗り合わせて会場に向かいます。参加費は1000円です。
熊本地裁で国のハンセン病隔離政策は憲法違反だったという判決が下だり、国は控訴を断念。国の誤りを認めたにが2001年5月11日でした。それから9年という月日が流れ、その間にこの問題の検証や解決に向けたさまざまな取り組みがなされてきました。富山には、ハンセン病の療養所がありませんが、「ハンセン病問題ふるさとネットワーク富山」という市民団体があり、毎年、熊本地裁での歴史的な判決を記念してシンポジウムを開催しています。
今回は群馬県の草津町にある「栗生楽泉園」内の特別病室といわれる監禁施設「重監房」に関するシンポジウムでした。生命倫理を専門とされる新潟大学の宮坂道夫さんが、世界の負の遺産(アウシュビッツを代表とする虐殺の現場や施設)を紹介され、日本における負の歴史として「重監房」がどんな意味を持つのか、問いかけてくださいました。
次に、これまで何度もお会いして、私にハンセン病問題を直接教えてくださった栗生楽泉園の自治会長をされている、藤田三四郎さんが講演されました。これまでのハンセン病問題と現在の問題の所在を語られ、国は誤りを認め、問題解決に向けた法律も施行されたが、まだまだ多くの課題が残されていることなどをお話しになりました。お元気そうでしたが、目がだいぶ悪くなったとおっしゃっていました。知らなかったことを知るということの大切さと継続して耳を傾けるということの大切さを再び学ばせていただきました。
パキスタンとアフガニスタンで医療活動や教育、農業支援、灌漑用水事業などを26年にわたり行っていらっしゃるペシャワール会の代表、中村哲さんが射水市のラポールでお話をされました。
中村哲さんのお話をうかがっていると、私たちはアフガニスタンのことを誤った理解をしていたということがはっきりしました。アフガンに関する報道のあり方の問題。アフガニスタンという国の特異性。大干ばつのときの国連の誤った対応。メンバーの伊藤和也さん殺害事件の真相など、現地でアフガニスタン人と共に汗を流してこられた中村さんにしか語れない言葉に出わせていただき、「人と人との信頼関係こそがお金で買えない最も大切なものだ」という言い古されたフレーズを本当の言葉として受け止めさせてくださいました。
会場には、明日、富山県民会館でコンサートを開かれる加藤登紀子さんが参加されており、参加者一同でおどろきました。