本願寺第24世即如上人から25世専如上人へと法統が受け継がれました。6月5日の退任にあたっての「御消息発布式」は、とてもシンプルでしたが、これまでの仏法と社会そして宗門を見続けてこられた眼差しがひとことひとことに込められており、雨水のようにしみ込んできました。本当に長い間お疲れさまでした。
6日の法統継承式は、清々しいお顔の前門主さまと、これからの重責を背負われた新門主さまのお姿が対照的な式でした。より多くの人々にお念仏のお心が伝わるようにわたしたちもともに歩ませていただきましょう。
今回のご縁で、久しぶりに学生時代に住み慣れた東山七条に向かい、豊臣秀吉が神として祀られている豊国神社のまえにある「耳塚」に参拝してきました。 Continue reading '法統継承式と耳塚参拝'»
今年度初めての二十八日講が始まりました。宗祖親鸞聖人の降誕をお祝いする5月のお講は、清々しい天気の中、お勤まりになりました。法話は、若院が「変わりゆく国 変わらない願い」というテーマで、昨今の政府の強引で急激な「戦争のできる国づくり」への警鐘を、お釈迦様の教えと阿弥陀如来の本願に基づいてお話しさせていただきました。また、戦後、日本国憲法がいかに国際社会において多くのいのちを済い、日本国への絶大なる信頼関係を築いてきたか、日本人が知らなさすぎる。こんな宝物を自ら捨ててしまうようなことをしてはならないと思います。そして過去に本願寺教団が犯した戦争協力の事実を決して忘れてはなりませんし、殺す、殺させるという現実を作り出してはならないという仏教の基本的な教えからブレない歩みをしなければなりません。お一人お一人が自覚的に世間に地獄、餓鬼、畜生の世界を生み出さない働きかけが大切ではないでしょうか。 Continue reading '5月の二十八日講'»
ニュース
| ノミネート, ノーベル平和賞, 二十八日講, 平和憲法, 戦争協力, 日本国憲法, 本願, 本願寺, 署名活動, 鷹巣直美, 9条
5月24日(土)午後3時より本堂において門信徒会の役員総会が開催されました。お忙しい中、大勢のみなさまのご出席をいただき、有意義な総会でした。25年度の行事報告が若院からあり、一年をホームページで振り返る形での報告がありました。引き続いて会計報告、監査報告、質疑応答など、門信徒会の運営に関わる審議がなされました。今年度の行事予定、予算について審議があり、みなさまのご承認によってスムーズに総会を終えることができました。総会後、本堂裏の束石や屋根に破損箇所があり、参加者全員で確認をして、今年度の課題として修復を行うことが決まりました。今年も一年どうぞよろしくお願いいたします。
ゴールデンウィークの土曜日、中田地区の仏教会で毎年開催している花まつりが行われ、おしゃかさまのお誕生をお祝いしました。今年は暖冬でチューリップの花も開花が早く、チューリップの花びらも入手できるか不安でしたが、色々な方のご協力により、例年通り散華もできました。快晴との天気予報とは異なり、午前中突然の雨に見舞われましたが、開催時間にはすっきりと晴れて、まさしく「甘露の雨」を天の神さまからいただきました。
お釈迦さまのご生涯を描いたアニメドラマ「お釈迦さま−誕生から涅槃まで−」では、おさとりを開かれたお釈迦様にインドの最高神ブラフマン(梵天)が世の破滅を防ぐためにさとりの道を説いて欲しいと懇願された「梵天勧請」のシーンが印象的でした。 Continue reading '中田仏教会「花まつり」'»
今年の春は陽気な日が続きます。桜は満開を迎えてなかなか散らず、なんだか諸行無常の教えを忘れてしまいそうです。そんな日々ですが、いのちの終わりが必ずあり、お別れをしなければなりません。
満開の本堂前のしだれ桜
今月の正信偈和讃の会では、親鸞聖人が道綽禅師を讃えられた最後のご和讃は、
縦令一生造悪の
衆生引接のためにとて
称我名字と願じつつ
若不生者とちかひたり
を味わいました。 Continue reading '長い花見'»