5月の二十八日講

By , 2014年6月8日 10:01 pm

s-DSC_0201今年度初めての二十八日講が始まりました。宗祖親鸞聖人の降誕をお祝いする5月のお講は、清々しい天気の中、お勤まりになりました。法話は、若院が「変わりゆく国 変わらない願い」というテーマで、昨今の政府の強引で急激な「戦争のできる国づくり」への警鐘を、お釈迦様の教えと阿弥陀如来の本願に基づいてお話しさせていただきました。また、戦後、日本国憲法がいかに国際社会において多くのいのちを済い、日本国への絶大なる信頼関係を築いてきたか、日本人が知らなさすぎる。こんな宝物を自ら捨ててしまうようなことをしてはならないと思います。そして過去に本願寺教団が犯した戦争協力の事実を決して忘れてはなりませんし、殺す、殺させるという現実を作り出してはならないという仏教の基本的な教えからブレない歩みをしなければなりません。お一人お一人が自覚的に世間に地獄、餓鬼、畜生の世界を生み出さない働きかけが大切ではないでしょうか。

今、神奈川県の主婦の鷹巣直美さんがはじめられた「憲法9条にノーベル平和賞を」という運動があります。お子さんたちを戦争に絶対巻き込ませたくないという母のこころからはじまったこの運動は、ノーベル賞選考委員会を動かし、平和憲法を68年にわたり維持しつづけてきた「日本国民」を受賞対象に今年の4月、ノーベル平和賞の受賞候補としてノミネートされました。受賞発表は10月ですが、いま、多くの方々の賛同を募っています。日本をこれまで通り、平和国家としての歩みを続けて欲しいというみなさんの願いをこの運動の賛同を得て実現したいと思います。ご賛同いただける方は、インターネット署名、もしくは署名用紙にお名前と住所をご記入のうえ、実行委員会へお送りください。

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