帰真慶讃法要
建築家で大阪教区極楽寺若坊守のラングナー寺本ベッティーナさんをお招きして「帰真慶讃法要」を勤修しました。「他力の建築」と題してお話し下さったのは、仏教建築の伽藍の成り立ちから、人々と仏さまとの距離や関係性について興味深いお話しをいただきました。
飛鳥時代の寺院は仏さまが中心ではなく、塔がお寺の中心であったこと。東大寺の初期は現在のように境内地が広くなく、人々は塀のなかに入ることさえできなかったこと。平等院鳳凰堂に象徴されるように浄土をこの娑婆に具現化するために建築が発展して、苦悩多い娑婆とは一線を画する場所としての空間だったこと。 Continue reading '帰真慶讃法要'»