Category: ニュース

天竺留学中の僧侶から

By , 2010年4月20日 10:22 pm

今、若手僧侶の著書が世間の注目を集めています。お寺存続の危機意識と仏教に出遭えた慶びの狭間で、考え、行動しているなかから生み出された時代の書とでもいえるものです。そのなかの一冊、『東大卒僧侶の「お坊さん革命」』(講談社)の著者、松本圭介氏は、善興寺の親戚寺院、東京港区の虎ノ門にある光明寺所属の青年僧侶さんです。松本さんは現在、経営学を学ぶためにインド留学中で、この本にはなぜその道に進むようになったのかバックグランドが書かれてあってとても興味深い。彼のはじめたお寺カフェ「神谷町オープンテラス」やお寺ライブ、超宗派仏教徒のインターネット寺院「彼岸寺」など、多くの若い世代と仏教を結ぶ現代の方便を生み出していることは、田舎の寺院にはまねのできないすばらしい活動です。しかし、反対に田舎のお寺にしかできないことは何か。そのことを強く考えさせられるようになったのも彼の存在があったからでしょう。田舎と都会を結ぶ何か、が今の仏教の閉塞感を打ち破る鍵になるのではないかと最近考えていますが、なかなか具体的に動くことができず日々を過ごしています。

連研&第1回イベント部会

By , 2010年4月18日 9:31 pm

今日は午後から若神組の連続研修会(れんけん)が本堂で開催されました。30名程の参加者で、仏壇についての第2回目、そしてご家庭の華瓶をもってきていただき、実際に仏華を立ててみました。各テーブルに青々とした仏華が並ぶと本堂外陣が生き生きとした空間に感じられました。

そして夜、昨日に引き続き、大遠忌法要のイベント部会が初会合でした。若手の門徒さん12名が参加してくださり、10月15日(金)に開催予定の記念イベント、上方落語の桂小春団治さんをお招きしての「真宗落語」の準備内容を話し合いました。みなさんは初めて顔を合わせるという方も多かったのですが、私は皆さんのお仏壇もお家も、ご家族もお会いしている訳で、なんだか不思議な関係だなーと思いながらお話を聞いていました。次回は5月末です。その時までにチラシやポスターの原案を作ります。担当の方、いっしょにがんばりましょうね!

大遠忌法要委員会

By , 2010年4月17日 10:02 pm

10月の親鸞聖人750回大遠忌法要に向けた法要委員会が今晩開催されました。総代さんをはじめ、各部長さんや係長さん方が出席され、お互い手探りの中から法要の形を作り出そうとする、創造的な話し合いがもたれました。みなさん、さすがいろいろなアイデアをお持ちです。今はお互いに顔がわかる程度かもしれませんが、この法要をご縁に門徒さん同士のつながりが深まれば有難いことだなーと思いながらお話を伺っていました。明日は、法要初日に行う記念イベントのイベント部会が初会合です。

This is japan

By , 2010年4月14日 2:08 pm

本堂の内陣、開山前と御代前、両余間の壁面工事にあたり、壇上の漆塗り工程が仕上げの段階を迎えました。例年のように気温がなかなか上がらず、職人さんたちもうまく乾くか心配されていましたが、なんとか予定通り完了だそうです。漆とは、英語でjapanというのはご存知ですか。日本を代表する工芸、漆。しかし、日本人の生活から漆そのものが縁遠くなっています。使われた漆そのものも中国産で、国内には限られた地域にしか漆の木がなくなり、採取する職人さんも非常に少ないとか。塗られていく漆黒のブラックを見ていると、美しさの中に人間の底知れぬ罪業の深さを感じます。

強風の落とし物

By , 2010年4月13日 1:23 pm

針金製のベッド

昨日からの強風でスギの木から落ちてきたと思われる物体を参道に発見。これ、何だと思いますか?実はカラスの巣なのです。数年前から境内の高木に巣を作って住み着いているカラスの巣でした。よく見ると、たくさんの枝や針金でできていて、驚いたことに、針金ハンガーが使われていました。

ふと空を見上げると、一羽のカラスがハンガーをくわえて飛んでいるではありませんか。スプリングマットのような心地よさが生まれるんでしょうかね。それにしても器用なものだと感心しました。

電力会社によると、電柱のてっぺんにこのような針金入りの巣があると高圧の電気に触れてショートする危険があるそうです。お近くの電柱にカラスの生活感を感じたら、電力会社にご一報を。