会行事所会議
大遠忌法要の準備の要の一つ、法要の内容を司る「会行事(えぎょうじ)」の会議が開かれました。10月16日(土)の午後、町の中を行列を組んで歩む「庭儀」で僧侶のみなさんの出発場所となる「旅宿」の視察に行ってきました。大きな梁が天井いっぱいに広がる玄関から入ると3畳程の仏間が。周囲の戸を外すと大空間があらわれる昔から大勢の方が集うお宅です。会行事の僧侶方も驚いておられた様子。あとは当日晴れればいいのですが…
大遠忌法要の準備の要の一つ、法要の内容を司る「会行事(えぎょうじ)」の会議が開かれました。10月16日(土)の午後、町の中を行列を組んで歩む「庭儀」で僧侶のみなさんの出発場所となる「旅宿」の視察に行ってきました。大きな梁が天井いっぱいに広がる玄関から入ると3畳程の仏間が。周囲の戸を外すと大空間があらわれる昔から大勢の方が集うお宅です。会行事の僧侶方も驚いておられた様子。あとは当日晴れればいいのですが…
久しぶりに日曜日に雲一つない暖かな快晴に恵まれ、宇奈月の善巧寺さんの「花まつり」に若坊守が参加。県内でも随一の行事を続けていらっしゃることはお聞きしていましたが、写真を見る限りでもそのすごさを感じます。そこでは、子供さんが初めて阿弥陀さまにおまいりする「初参式」が本堂で行われ、続いて境内に出て、お寺の子供劇団「雪ん子劇団」の一幕を観劇。そのあと「縁日」がスタート。劇団OB/OGの中高生や婦人会のみなさんがそれぞれの役割を担い続けてこられたことで、赤ちゃんからお年寄りまでがいっしょに参加できるこの行事のすごさを感じました。この行事を5月1日の中田仏教会の「花まつり」も見習って盛大なものにしたいものです。
さて、同じ頃、ご法事では、四十九日の法要の後、お墓に納骨をすませました。その帰り道、立山連峰が目の前に広がる景色に参拝のみなさんとともに清々しい気持ちにさせていただきました。最近、ご法事の席で皆さん、特に若い世代の皆さんが法事の機会を大切にしようと思っていらっしゃる雰囲気をひしひしと感じます。いのちのつながりは希薄化していますが、それではだめだという直感的なものがその雰囲気を作っているのかもしれません。子供たちに伝えなければならないものは何か、一緒に考える時間にしたいものですね。
今日のご法事の席で砺波市美術館の関係者の方がおられ、砺波市のチューリップフェアの特別展として開催中の「人間国宝 濱田庄司の陶芸」展のお話を聞くご縁をいただきました。濱田庄司は、柳宗悦とともに民藝運動の提唱者として近代の工芸の世界に大きな影響を与えた方です。その作品が現在、砺波市美術館で展示されています。浄土真宗が育んだ美の世界と、民藝の関係を知ることのできる展覧会ですので、ぜひご覧下さい。6月には日本民藝協会の全国大会も砺波で開催される予定です。合わせてご参加いただければと思います。
東京の築地本願寺へ研修会のために行くと、「蓮華殿」が修復工事を終え、美しい金色や漆黒が輝いていました。の壁面や柱は善興寺の工事で使われる金紙と同じようなものが貼られてあり、帰寺すると金紙が貼り終えられていました。百二十年ぶりに生まれ変わった内陣の壁面。この光を通して阿弥陀如来の願いを聞き続けいきましょう。
築地本願寺内の蓮華殿
善興寺内陣
内陣の金紙貼り工事もいよいよ佳境に入りました。漆も乾き、金箔の紙を貼る前に、紙を二重に重ねて貼る「下貼り」という作業が進められています。襖や屏風などの専門職人さんたち3人で、なんと福岡県から来ていらっしゃいます。富山県は何度もいらしているようですが、こちらの居酒屋では、焼酎が少量で高いことなどを博多弁で話されていました。特別な糊で貼られる金紙は、50年は持つとのこと。修理もしやすいのが紙の特徴です。