天竺留学中の僧侶から

By , 2010年4月20日 10:22 pm

今、若手僧侶の著書が世間の注目を集めています。お寺存続の危機意識と仏教に出遭えた慶びの狭間で、考え、行動しているなかから生み出された時代の書とでもいえるものです。そのなかの一冊、『東大卒僧侶の「お坊さん革命」』(講談社)の著者、松本圭介氏は、善興寺の親戚寺院、東京港区の虎ノ門にある光明寺所属の青年僧侶さんです。松本さんは現在、経営学を学ぶためにインド留学中で、この本にはなぜその道に進むようになったのかバックグランドが書かれてあってとても興味深い。彼のはじめたお寺カフェ「神谷町オープンテラス」やお寺ライブ、超宗派仏教徒のインターネット寺院「彼岸寺」など、多くの若い世代と仏教を結ぶ現代の方便を生み出していることは、田舎の寺院にはまねのできないすばらしい活動です。しかし、反対に田舎のお寺にしかできないことは何か。そのことを強く考えさせられるようになったのも彼の存在があったからでしょう。田舎と都会を結ぶ何か、が今の仏教の閉塞感を打ち破る鍵になるのではないかと最近考えていますが、なかなか具体的に動くことができず日々を過ごしています。

1コメント “天竺留学中の僧侶から”

  1. 中神匡子 より:

    いつもお世話になっております。
    本の帯に書いてあるとおり”葬式だけではもったいない”ですね。
    結婚式⇒初参式⇒日々の困りごと相談・駆け込み場⇒お楽しみツアー⇒葬式
    こんなにあります。家の嫁(ゆるやかなカトリック)にとっては当然のようですが‥。
    年末年始の日本人のことを”節操がない”と表現されたのは、たしか筑紫哲也氏だったような気がします。
    では、また。

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