Posts tagged: 全村避難

8月の二十八日講

By , 2014年8月30日 12:12 pm

朝晩過ごしやすくなりました。が、今年の夏は本当に不安定なお天気ですね。7月20日未明には、中田地区を含む庄川東部地域が集中豪雨に見舞われ、善興寺も庫裏全面が床下浸水をする被害を受け、風通しの悪い玄関、台所部分にカビが生える、電気機器が故障するなど、事後の対応に結構苦労しました。全国的にも広島市の土砂災害のように甚大な被害を知るにつれ、人間の営みの因縁を考えさせられることが増えます。

今月の二十八日講は、「いのちのおにぎり」と題して今年2月に豪雪に見舞われた福島市で起きた心温まるお話をご紹介させていただきました。福島市を通る国道4号線を走る車が豪雪によって身動きできなくなりました。それを見た4号線沿いにある福島市松川町の仮設住宅に入居されていたみなさんが、 Continue reading '8月の二十八日講'»

親鸞聖人を語る夕べ&相馬移民200年記念シンポ

By , 2011年11月26日 10:56 pm

杉岡誠氏

昨夜、放射能汚染によって全村避難を余儀なくされている福島県飯舘村より、善仁寺住職で飯舘村村役場職員の杉岡誠さんを講師にお招きし、西本願寺高岡会館の報恩講のお初夜「親鸞聖人を語る夕べ」が開催されました。750回大遠忌法要の年ということで、宗祖讃仰作法の音楽法要でのお勤めがあり、その後、杉岡住職のお話を聞きました。

まず、先日、高岡教区から支援米を届けてもらったことへの謝辞と、飯舘村のご門徒さんたちが、大変喜ばれたことを寄せ書きからご紹介されました。お米を提供して下さった方々もお参りで、直接お礼のお言葉をいただけたことが有難かったです。そして3月11日に何がおこったのか、その後、原発事故の村への影響などを体験から分かりやすくお話しくださいました。東京工業大学大学院で核物理を専攻されていた科学としての視点から、冷静に事故の被害状況を測定し、村民の不安と向き合われたのでした。県も国も村に情報を伝えなかったことで多くの村民が大量の被爆をしてしまったことへの悔いを吐露されました。全村避難完了までに5ヶ月もかかった対応の遅さから、日本がいかに原子力災害に対して無知で、無防備だったかが明らかになり、これから一人一人が物理を学び、核に対する知識をもってこの問題と向き合っていかなければならないとおっしゃいました。原発の是非については、 Continue reading '親鸞聖人を語る夕べ&相馬移民200年記念シンポ'»