帰真慶讃法要
三善為康(みよしためやす)という方をご存知ですか。算博士、三善為長の後継者としてだけでなく、『朝野群載』『拾遺往生伝』や『叡山根本大師伝』の著者として活躍した多方面にわたる優れた学者でした。彼の出身地は、越中国射水郡、現在の高岡、射水地方でした。元は射水郡を治めていた郡司クラスの豪族、射水氏の出で、18歳で上京し、その類い稀な才能をみこんだ三善為長は、実子、雅仲がいたが、彼を養子にむかえ、姓を「射水」から「三善」に変えさせた。三善家は美濃、越前、越後、備前、播磨の国を治める介(中央から派遣される官吏)であった。
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来る6月16日(日)午後1時30分より、善興寺が浄土真宗に改宗した記念の法要「帰真慶讃法要」をお勤めいたします。今回は、記念講演に親鸞聖人の関東時代の研究のご専門の筑波大学名誉教授の今井雅晴先生をお招きいたします。親鸞聖人の妻、恵信尼さまのおじいさまが、高岡地方であり、その方の信仰についてお話しいただくことになりました。これまであまり知られていなかった当地と恵信尼様の関係、そして親鸞聖人についてお聞きいたしましょう。
お誘い合わせの上、皆様のご参拝をお待ちしております。
☆帰真慶讃法要について
飛鳥山善興寺は、8世紀頃後亟(ごぜ:現小矢部市)に創建され、長らく天台宗の寺院として越中と中央を結ぶ役割を担ってきました。文明5年(1473)第41世俊乗法師は、越前吉崎を拠点に北陸地方を巡教していた本願寺第8世の蓮如上人の教化に遇い、浄土真宗に帰依。大永9年(1529)6月16日、本願寺第9世の実如上人から阿弥陀如来のご絵像を下附され、天台宗から浄土真宗に宗旨を改めました。この法要は、このご絵像をお掛けし、毎年6月に勤められています。
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