
本願寺発祥の地元大谷(崇泰院)にある親鸞聖人の廟所跡
13日(金)〜14日(土)、かもん会で企画した「750回大遠忌御正当参拝ツアー」に行ってきました。初日は、東山の知恩院界隈を巡り、吉水の草庵跡(安養寺さんと法垂崫)と、かつて本願寺があった元大谷、出家得度された青蓮院、そして往生の地、角坊へ。最後に六角堂を参拝し、盛りだくさんの内容でしたが、親鸞聖人の歩まれた人生を改めて味わい直しました。特に法然聖人ゆかりの地と本願寺の歴史が整理できたのがありがたかったです。二年前から一般開放しているという元大谷(本願寺発祥の地)崇泰院は、現在浄土宗のお寺ですが、9割以上の参拝者は浄土真宗の関係者であり、もう少し整備して管理する必要がある重要な所だと思いました。本山参拝についてはまた、改めてアップしたいと思います。

法然聖人が唐の善導大師と夢の中で出遇われた法垂崫

本願寺派が定める往生の地、角坊の新築された還浄殿の欄間

承元の法難の後、吉水草庵跡を残すため慈鎮和尚慈円が創建した安養寺

ライトアップされた鐘楼
除夜会は午後10時半から始まり、寒い中大勢に方にお参りいただきました。続いて年明けとともに勤められる修正会。新たな年をお念仏とともに迎え、昨年の出来事を振り返り、無常と世間虚仮、火宅無常の世界について考えました。本年もよろしくお願い申し上げます。南無阿弥陀仏

初体験のおもちつき
毎年12月29日は、餅つきの日です。杵と臼を使って昔ながらの作り方で行うのですが、近年は量が減少傾向にあります。今年はスペシャルゲストとして、アメリカ人のALTのHiroさんが参加してくれました。もちつき初体験ということで興味津々。お父さんが日系の方ということもあり、幼少期にはよくお餅を食べたそうです。初めてにしてはなかなかのつき方でした。とくに昔レストランでパン生地をこねていた経験から、お餅を丸めるのが上手で驚きました。あずき、おろし、きなこ、こんぶ、まめなど、つきたてのおいしいお餅をお昼にいただき、ご本尊に供えのお餅が準備できました。

きれいに丸められたお餅

体をつかったゲーム
23日、午前10時より、高岡教区少年連盟による「仏の子どものつどい」が高岡教務所で開催されました。善興寺からは13名参加。「らいはいのうた」のお参りと法話を聞いて、リクリエーションゲーム、もちつきを行い、富山・北國新聞がこのたび制作した「加越能真宗かるた」をして楽しみました。低学年から高学年まで真剣に札をとりあっていた姿を見て、誰にでも親しまれるかるたに出来上がったと思いました。お昼はついた餅とスタッフの皆さんによる豚汁が振る舞われ、身も心も温まりました。午後からはキャンドルアーティストの先生指導のもと、世界に一つだけのマイキャンドルを作り、新年とともに灯すプレゼントができました。ご本尊の阿弥陀さまが微笑んでいらっしゃいました。
後日、富山新聞に記事が掲載されました。

絵札を真剣に見つめるみんな

竹中住職のお話
今年の「仕舞お講」が勤まりました。5、6、7、8月、そして11月の報恩講をもって一年の行事がほぼ終わります。ご講師は婦中町笹倉の妙順寺住職、竹中了哲師でした。竹中さんは、若坊守の実家のお手継ぎのお寺さんで、多くの若者たちに仏法を伝えてこられた方です。
今回は、「本願のいはれ」と題して、お話を伺いました。蓮如上人の『御文章』に「いはれ」という言葉が何度もでてくることから、真宗の信心というのは、阿弥陀如来のはたらきの因縁や背景をきくことをもっとも大切にしていることを紹介されました。そして本願に照らされ明らかになる人間の不確かさ、愚かさをいろいろなお言葉を引用され、この世でのほとんどのことは、朝露のような儚く夢のようなことであることを伝えて下さいました。
インドの詩人、タゴール(1861〜1946)の言葉
君がなにものであるかは君には見えず、君が見ているのは君の影だ。
お釈迦様のことば『真理のことば』より
白髪なるが故に長老なのではない。ただ年のみ老いたものは愚老と呼ばれる。