かもん会一泊研修会
2月28日(土)午後3時より、雨晴温泉磯はなびを会場に、善興寺かもん会の一泊研修会が開催されました。今年は、奈良の薬師寺の僧侶で、数年前、住職が企画したインド旅行でお会いした際にブッダガヤ(お釈迦様がおさとりを開かれた聖地)の日本寺の駐在僧をされていた加藤大覺師をお招きし、仏教の教えと薬師寺とくに法相宗という宗派について学びと親睦を深めました。
薬師寺には西遊記で有名な玄奘三蔵の訳された経典が多数あり、今年から玄奘三蔵展が各地で開催されることを教えていただいた。加藤さんは、博物館司書の資格お持ちで、全国に薬師寺の広報を担当されているそうです。
法相宗という教えは、浄土真宗にも縁の深い「天親菩薩」がインドで大成された教えで、仏教における心理学的な側面を担う重要な内容です。しかし、一般の私たちにはなかなか理解することのできない深淵な教えでもあります。
加藤さんは、昨年の11月に薬師寺としては10年ぶりの「慈恩会竪義加行」という学僧としての登竜門の試験を受けられて大変厳しい内容をクリアされ、一人前の僧侶となられました。その模様もビデオで見せていただき、自力聖道門の厳しい生活や修行の内容の片鱗を学ばせていただきました。
お念仏と信心一つという教えをいただく私たちが、その厳しさを前にどう受け止めるのか、問われた研修会でした。薬師寺さんは、元飛鳥の地から平城京へ移られたという歴史をもつ、善興寺とも無縁ではない関係を偲びながら、現在、解体修復中の東塔のニュースとか、また、奈良へお邪魔して交流を深めたいと思ったことでした。