談笑する桂小春団治さんと住職
今日は善興寺門信徒会の前会長、今泉修三さんの一周忌法要が本堂でご親類のみなさまご参集のなか勤まりました。今泉さんは、大遠忌法要の準備に早くから着手され、本堂の修復事業や法要懇志の依頼などの手配を早々と手がけられ、病苦にもかかわらず、献身的に門信徒会のためにご尽力下さいました。
とくに元民間の経営者としての世俗の考え方とお寺のそれとのちがいを優しくご指導くださり、10月の大遠忌法要の礎ができたのです。数々のご恩を偲びつつご法要をお勤めさせていただきました。その後、 Continue reading '一周忌と下見'»
ご縁があって石川県小松市の「二木三草西圓寺温泉」に行ってきました。ここは住職が逝去されたあと、跡取りのおられなかったお寺で、社会福祉法人「佛子園」が譲り受け、2008年に地域コミュニティの場として、そして天然温泉として生まれ変わったお寺?です。正面入口は、お寺の庫裏部分で暖簾をくぐるとお寺の玄関の雰囲気と銭湯のような雰囲気が混じり合っており、正面に「男湯」右手に「女湯」の暖簾が掛けてありました。本堂であった場所に行くと、内陣中央の須弥壇だけが安置され、宮殿もご本尊もすべての仏具が一切ありません。右余間にあたる部分が大胆にもキッチン&カウンターになっており、おでんの保温器からの湯気が立ち上っていました。びっくりしました。外陣部分はテーブルがいくつも並べてあり、 Continue reading '西圓寺温泉'»
各係の長が進捗状況を報告
法要委員会の各係の長が集まられ、係長以上会議が開かれました。暑い中長時間にわたって報告と協議をいただきありがとうございました。
いつぞや「法要とは、生きているものが準備していると思っているが、先行かれた方に導かれて勤めさせていただくものだ」とある方がおっしゃっていましたが、会議の最後にご本尊に手を合わせると、まさに準備させていただいているのだという原点に帰れたような気持ちになります。
みんなが「せしめられている」なかで尊い形ができあがっているのでしょうね。会議のクライマックスを示す雨が印象的でした。
毎年この時期に本願寺派高岡教区主催で、「全戦没者を悼み平和を願うつどい」という行事が開催されます。これは敵味方関係なくすべての戦没者を悼み、平和について考える法要で、今回で17回目を迎えました。今年の講師は、信楽峻麿先生(龍谷大学元学長・元仏教伝道協会理事長)でした。
「国家と教団を超えてこそ」と題し、親鸞聖人の立場を明確にお話し下さいました。まず、親鸞思想とは、国家や教団といった体制を超えるものであること。権力を超越するところに聖人の教えの基本があることをおっしゃいました。ところが私たち念仏者の生き様は体制のなかに取り込まれ、信心を世俗的な価値観と分けて受け止める二元論的な理解がほとんどであることを批判。その源流を三代門主の覚如上人やその子息、存覚上人、蓮如上人などの本願寺を形成し発展させてきた歴代の門主の思想にあるとし、世俗の価値観と信心を分けて生きた「真俗二諦」の非真宗な教学理解を紹介されました。 Continue reading '全戦没者を悼み平和を願うつどい2010'»