ばっさりと枝打ちされた杉と銀杏の木
蒸し上がるような梅雨の合間、土曜学校が開かれました。お参りのあと、みんなで切り絵うちわに挑戦しました。講師は高岡、本龍寺の若坊守、冨永寿恵さん。好きな色のうちわを選び、まずてはじめに八等分に折った折り紙を自由に思い思いに切ってみました。一つの形を切り終え、広げてみると、素敵な模様の出来上がり。一つとして同じデザインはありません。その切り絵を片面にピタリ。その後冨永さんに用意していただいた凝ったデザインの型紙を選び、慎重に下書き通りに切っていきます。亀や水族館、風鈴などの難しい模様の切り絵にみんな真剣なまなざしでした。それをもう片面にピタリ、個性溢れるうちわが出来上がりました。今年はマイうちわで厳しい夏を乗り越えましょう。 Continue reading '7月の土曜学校'»
三日目の午後大雨になった外
4日間にわたる永代経法要が終了いたしました。各地よりようこそのお参りでございました。皆様とともにじっくりと聴聞させていただき、永代経の意義や本願のはたらきを味わいました。前半2日間は奥野寛暢師による善導大師の教え「経教とは鏡の如し」とのお話、自分とは何者か、それを照らし出して下さるのがお念仏であることをお聞きいたしました。落語の松山鏡のお話は以前、FMいみずさんでお話ししたことがあったので、親しく聴かせていただきました。それにしても聞けば聞くほど仏法の奥深さを思い知らされます。
後半は林要昭師の他宗から見える浄土真宗のお話は、仏教学を学ばれた経験から、他宗のほとんどが依用している「般若心経」の内容と現在の私たちとの乖離に焦点を当てられたお話でした。真宗ではあたりまえと思っていることが他宗ではだいぶ異なることを知らなければ、結局のところ浄土真宗を知ることは出来ないのだという視点は非常に大事だと思います。かつて恩師の一人が、 Continue reading '永代経法要終了'»
新設された手摺
永代経法要を前に、以前から懸案の本堂向拝の階段手すりが新設されました。これで本堂への上り下りが楽になりました。高欄の手すりは見た目は立派ですが、太くていつもお年寄りのみなさんが不安そうに掴まっておられました。今回は中央にループ状の設計を鉄工所さんに依頼し、深緑の混じった黒に塗装していただきました。高欄の柱に装飾してある擬宝珠(ぎぼし)は銅製ですが、その色は真っ黒ではなく、緑青の混じった黒です。それに習って塗装をお願いしました。結果、なんとも言えない渋い色になったと思いますので、お掴まりの際眺めてみて下さい。
ご参拝をお待ちしております。
明日4日(水)〜7日(土)の4日間、永代経法要が下記の通り勤修されます。みなさまのご参拝をお待ちしております。
永代経法名軸をお掛けしてお勤めします。
◎朝 座 午前9時30分〜11時30分
◎昼 座 午後1時30分〜3時30分
※ お斎(昼食)をご用意しています。
記帳場にてお申し出ください。
お斎券をお渡し致します。
講 師 7月4日(水)・5日(木)
奥野寛暢師(富山市秋吉 妙行寺)
7月6日(金)・7日(土)
林 要昭師(高岡市六十歩 明覚寺)
永代経(えいたいきょう)とは…「永代読経」の略で、祠堂経とも呼ばれます。縁のある方々のご命日を機縁に、浄土真宗のよりどころとするお経を拝読し、阿弥陀如来の願いを聞き、その教えを聞く道場(本堂)を永代にわたって存続させたいという願いから勤まる法要です。皆様のご懇志によって成り立つ行事です。
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会場案内
ご案内の三島霜川朗読会が開催されました。お天気にも恵まれ、県内遠近各地から大勢のご参加。「ふみの会」のネットワークの広さを感じました。三島家の菩提寺ということで善興寺を会場に選ばれたのですが、若院も本格的に作品を読んだのはこれがはじめて。『水郷』では、明治の中田の自然が本当に活き活きと描写されていて、蛍の輝きのなかにそのままタイムスリップしたような気になりました。『埋もれ井戸』では、当時の人間関係の雰囲気や、心の描き方が緻密で自然を通して機微を感じる作品でした。三島霜川さんは本当に心の細やかな方だったのでしょうね。
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