7月の二十八日講

By , 2012年7月28日 11:55 pm

暑い本堂でのお聴聞

猛暑の中、二十八日講が開かれました。福島からのホームステイファミリーは、みんな朝夕に読経をするのが楽しいようで、とくに「願以此功徳…」の回向句が大好きです。ですから今回は回向句についてお話ししました。「願わくは此の功徳を以て 平等に一切に施し 同じ菩提心を発させ 安楽国に往生せん」阿弥陀如来より回向されている身であることをお経の最後にお唱えすることで、他力の信心を差し向けられていることを味わうのです。

それから科学がなぜ東洋で発達しなかったのか、西洋の自然界と人間を分けて考える宗教観がその基礎に大きな影響を与えたこと。そして反原発の偉大な研究者であり、運動家でもあった高木仁三郎さんの視点を紹介し、原子力の人間の手に負えない本質と危険性を今回の事故が起きてしまってもなお、 Continue reading '7月の二十八日講'»

内部被ばくを生き抜く上映会

By , 2012年7月25日 6:28 pm

「内部被ばくを生き抜く」チラシ

昨夜、高岡教区の非戦・平和公開学習会の無料上映会が西本願寺高岡会館で開かれました。来る8月6日の「全戦没者を悼み平和を願う集い」の講師、鎌仲ひとみさん(氷見市出身)の最新作「内部被ばくを生き抜く」を鑑賞して講演をお聞きしようという趣旨で実現したものです。4人の医師が語る内部被ばくの知られざる危険性と二本松市にある真宗大谷派の寺院、真行寺の副住職、佐々木道範さんが取り組む子供たちの内部被ばくを避けようとする活動に焦点を当てた内容でした。

現在ホームステイ中のお母さんもメッセージを書いて下さり、子供たちが受けた県実施のホールボディカウンターの結果に不信感を抱いておられます。不検出という結果でしたが、0ベクレルというわけではないとのこと。 Continue reading '内部被ばくを生き抜く上映会'»

今年も福島市からホームステイ

By , 2012年7月24日 3:44 pm

すすんで玄関掃除のお手伝い

昨年、福島市から夏休みの間、放射能の影響を避けてホームステイにやってきたご家族が、今年も善興寺にいらっしゃいました。去年は初対面ということもあって、お互いにいろいろと気を使ったりしたこともありましたが、今年はお互いに気楽に、特にお子さんたちがとっても楽しみにやってきて初日から大はしゃぎ。娘の慧子にとっても、同じ年の女の子がいるので兄弟が一気に3人も増えたようなうれしさがあります。

何よりもうれしいのは、小学生のお姉ちゃんの来訪を楽しみにしていた地元中田の同級生の女の子たちが、 Continue reading '今年も福島市からホームステイ'»

7月の土曜学校

By , 2012年7月14日 11:12 pm

ばっさりと枝打ちされた杉と銀杏の木

蒸し上がるような梅雨の合間、土曜学校が開かれました。お参りのあと、みんなで切り絵うちわに挑戦しました。講師は高岡、本龍寺の若坊守、冨永寿恵さん。好きな色のうちわを選び、まずてはじめに八等分に折った折り紙を自由に思い思いに切ってみました。一つの形を切り終え、広げてみると、素敵な模様の出来上がり。一つとして同じデザインはありません。その切り絵を片面にピタリ。その後冨永さんに用意していただいた凝ったデザインの型紙を選び、慎重に下書き通りに切っていきます。亀や水族館、風鈴などの難しい模様の切り絵にみんな真剣なまなざしでした。それをもう片面にピタリ、個性溢れるうちわが出来上がりました。今年はマイうちわで厳しい夏を乗り越えましょう。 Continue reading '7月の土曜学校'»

永代経法要終了

By , 2012年7月7日 9:56 pm

三日目の午後大雨になった外

4日間にわたる永代経法要が終了いたしました。各地よりようこそのお参りでございました。皆様とともにじっくりと聴聞させていただき、永代経の意義や本願のはたらきを味わいました。前半2日間は奥野寛暢師による善導大師の教え「経教とは鏡の如し」とのお話、自分とは何者か、それを照らし出して下さるのがお念仏であることをお聞きいたしました。落語の松山鏡のお話は以前、FMいみずさんでお話ししたことがあったので、親しく聴かせていただきました。それにしても聞けば聞くほど仏法の奥深さを思い知らされます。

後半は林要昭師の他宗から見える浄土真宗のお話は、仏教学を学ばれた経験から、他宗のほとんどが依用している「般若心経」の内容と現在の私たちとの乖離に焦点を当てられたお話でした。真宗ではあたりまえと思っていることが他宗ではだいぶ異なることを知らなければ、結局のところ浄土真宗を知ることは出来ないのだという視点は非常に大事だと思います。かつて恩師の一人が、 Continue reading '永代経法要終了'»