遅ればせながら２月の土曜学校の報告です。

善興寺の南東に位置する旧共栄製薬改め、パナケイヤ製薬さんが、昨年新工場を新設され、善興寺土曜学校として工場見学を申し込んだところ、快くご招待していただきましたので、生徒と保護者におよびかけして、お邪魔してきました。

本堂で仏参のあと、涅槃会のお話をしました。お釈迦様が入滅されたとき、お釈迦様を出産され７日目に亡くなられたマーヤお母様が、お釈迦様入滅のときに天界から薬をもって来られ、少しでもいのちを永らえさせようとされた伝説を紹介し、仏教と薬の深い関係を味わいました。

もともと地元の中田地区は薬草を栽培したり、薬を調合する業者さんがおられ、その薬を全国に販売する売薬さんたちが共同で会社化したのが、共栄製薬という会社でした。しかし、売薬業の衰退とともに共栄製薬さんは富士薬品さんに買収され、その関連会社のパナケイヤ製薬に生まれ変わったのです。

最初に映像で工場内で作られている栄養ドリンクや薬の紹介をしていただき、工場内を説明していただきました。年間１億本ものドリンクを作ることのできる県内最大の工場だそうで、とにかく無数のドリンクの瓶がライン上を流れている光景は別世界に連れてこられたようでした。

梱包されたドリンクの箱が保管してある倉庫は巨大で、全国各地で中田の水を使ったドリンクが飲まれているのだと想像し、中田という土地の水の豊かさを改めて実感しました。土曜学校の生徒たちもおおきな口を開けながら地元の企業の世界を満喫して帰っていきました。