富山・倉敷交流会のみなさん来寺

By , 2014年10月28日 5:41 pm
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『御二河白道之柵』の解説をする若院

さる10月23日、倉敷市と富山市の交流会の参加者ご一同が来寺され、善興寺と棟方志功の関係について学びを深めていかれました。富山市東岩瀬にはかつて繊維会社の倉敷レーヨン(現クラレ)がありました。社長の大原総一郎氏が、太平洋戦争後、日本の復興の一大事業として、社運をかけて製造を始めた繊維ビニロンの生産拠点の一つとして昭和25年に開業したのです。そのときに買収した北前船廻船問屋の森家(現富山市文化財)を「晏山寮」と名付け、宿舎として愛用していました。

福光に疎開していた棟方志功ともそこで親交を深め、大原氏が愛読したニーチェの『ツァラトストラ』の冒頭の文句が刷られた版画などが生まれました。富山でのこのご縁を訪ねる交流会として、近年倉敷市と富山市の有縁のみなさんが交流されています。前住職の『棟方志功・越中物語』の第11話「晏山寮 ものがたり」というなかで大原氏と棟方志功とのエピソードを紹介しているご縁で、現在の大原美術館理事長で大原総一郎氏のご長男謙一郎さんをはじめ倉敷の有縁のみなさん、そして富山市のみんさんがお越しになられました。濃密な一時間でした。

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棟方志功さんとの思い出を語る前住職

 

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お茶を飲みながらの交流の様子

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大原謙一郎さんを囲んで記念撮影

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