松本紹圭師来寺

By , 2012年6月18日 10:22 pm

これまでの活動や信念について語る松本師

昨日、帰真慶讃法要がお勤まりになりました。遠近各地より多数ご参拝いただき、ありがとうございました。実如上人から下付されたご絵像をお掛けして、皆様とともにお勤めした法要の後、松本紹圭さんのお話を伺いました。プロジェクターとスクリーンを使った視覚に訴えかける明瞭なお話と内容から「お寺を元気にしたい」という真摯な気持ちが伝わると同時に、僧侶である自分自身が問われる厳しさも感じました。

松本さんは、お母様のご実家のお寺で出遇った仏教の教えに魅かれ、僧侶を志しました。しかし、今の仏教界の状況をみて、もっと人々が参画できる大きな可能性を感じ、東京の都心ならではの環境を活かした活動を始められました。人とお寺をつなぐ仕掛けをさまざまな方法で具体化し、多くの人々に仏縁を結んでこられます。その体験から、僧侶がすべてお膳立てをしてお寺は元気になるのではなく、それぞれのお寺に縁をもった人々(門信徒であるかは不問)が自主的に「このお寺でしたいこと」を考え、行っていく形を具現化していく方が良いと考えていらっしゃいます。そうすると人々から仏法のエッセンスを聞きたいという要望が生まれ、人々の願いと仏法が結び合わされていくという現実をみてこられました。

老若男女の参拝の皆様

その体験をより多くのお寺に広めたいという思いからインドのビジネススクールに留学、MBA(経営学修士)の学位をとられ、「未来の住職塾」を開設されたのでした。その根っこには、「お寺が大好き」「仏教が好き」という純粋な気持ちがあります。そういう「あたりまえ」のことに門信徒も僧侶も気づき直すこと、それがお寺というものの存在意義であり、今、見つめなければならないことなのではないか、そう教えていただきました。これからの彼の活躍に注目です!それにしても彼を育てた港区芝の光明寺(前住職の姉の嫁ぎ先)は本当にすごいと改めて思いました。

松本師の運営する超宗派仏教徒サイト「彼岸寺」にコラムが掲載されました。「お寺は目覚めた人のネットワーク拠点

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