永代経(えいたいきょう)とは…祠堂経(しどうきょう)とも呼ばれ、そのようなお経があるのではなく、「永代読経」の略で、縁のある方々のご命日を機縁に、浄土真宗のよりどころとするお経を読ませていただき、阿弥陀如来の願いを聞き開き、その教えを聞く場所(本堂)を永代にわたって存続させたいという願いから勤まる法要です。
善興寺では毎年7月の初旬に勤修しています。
7月7日(水)〜10日(土)の4日間
午前9時30分〜/午後1時30分〜
講師 7日(水)・8日(木) 奥野寛暢師(富山市秋吉 妙行寺)
9日(金) ・10日(土) 寺西良夫師(氷見市脇 明厳寺)
午前・午後とお参りされる方にはお斎(昼食)を用意しています。ごゆっくりお参り下さい。
10月の大遠忌法要のお稚児さん・帰敬式(おかみそり)受式ご希望の方は申込用紙と冥加金を添えて記帳場まで提出いただきますようお願い申し上げます。
大遠忌法要の最終日、午前中に帰敬式を行いますが、その前に青年僧侶のみなさんといっしょに『教行信証』の総序をお勤めすることになりました。今日はその打ち合わせと練習(習礼:しゅらい)を行いました。メンバーの多くが本願寺の勤式指導所で学ばれたお経の先生ですので、頼もしいかぎりです。このおつとめ「広文類作法」は、なかなか普段お唱えすることがないのですが、昔からの声明の流れを受け継いだ節で親鸞聖人のお書きになった浄土真宗の教えの大切な内容が書かれてある御文を讃嘆するものです。
なお、来月の永代経法要には、大遠忌法要のリハーサルをかねて出勤していただく予定です。
昨年より準備を進めていました善興寺が所属するお寺のグループ、若神組(じゃくじんそ)主催のお待ち受け法要が勤修されました。人数や駐車場、立地などの関係で砺波市祖泉の「祖泉会堂」さんを会場に400人以上の参拝のみなさんのおかげで賑やかに勤めることができました。
各寺院からご本尊や仏具などをお迎えしてお荘厳を整え、椅子席での法要でした。お供え物をお運びする伝供衆や雅楽の演奏のなか、来年の大遠忌法要をみんなで迎えようという気持ちが高まりました。
講師に本願寺の勧学で龍谷大学教授、そして比叡山の僧侶養成機関の叡山学院の講師もされている淺田正博先生をお招きし、「親鸞聖人と比叡山の修行」と題してお話をいただきました。天台宗の修行がどのようなものであるかをパワーポイントで解説いただき、親鸞聖人も20年にわたり必ず千日回峰行などの厳しい修行をされていたであろう理由を語られました。理論的には完璧な天台宗の教えと修行で、現在もその行を成就される阿闍梨さんがいらっしゃいますが、だれでもその教えを実践することは難しい。その狭間で親鸞聖人は比叡山を降りられたのではないか、とおっしゃいました。六角堂参籠のときのエピソードなど、来年、組の団体参拝で訪れる比叡山の意味深い予習となりました。
明日の「若神組親鸞聖人750回大遠忌お待ち受け法要」の準備もある程度終わり、よる7時半より善興寺の大遠忌法要の法要委員会—会場係のみなさんがお集まりになり、会議が開かれました。なかなかご都合もあって全員の出席はかないませんが、今回は7割以上の方の参加があり、任務内容や会場係のあらましが伝えられました。遠方から何度もご足労をいただいております係長さんをはじめ、みなさまお一人お一人の参加意識で法要が徐々に形作られていると感じます。
明日のお待ち受け法要ご参加の方は、午後2時までに祖泉会堂へ行っていただくか、午後1時に善興寺へ集合されれば、乗り合わせて会場に向かいます。参加費は1000円です。