本堂に響くやなせななさんの歌声
お天気にも恵まれた初夏の候、大勢の参拝のみなさまとともに「帰真慶讃法要」を勤めさせていただきました。一年に一度だけ奉懸する、実如上人より拝受したご本尊の御前でみなさまとともに正信偈を拝読後、ゲストのやなせななさんによる「東日本大震災支援コンサート」が開かれました。おしゃべりの声とはガラリと異なる、からだ中に染み渡るその歌声に私たちは心を動かされました。歌声ってこんなにこころに届き、包み込むものなのですね。
大学のときに知っていたやなせさんではありますが、歌を続け、売れない時期や病気、所属事務所の倒産等、いろんな困難を経て、当時とは全く違うひとになられたのです。歌詞の一言一言に Continue reading '東日本大震災支援コンサート'»
堂内に響く正信偈の声
朝9時から、御正忌報恩講に合わせて今年はじめての土曜学校が開かれました。雪の降る中でしたが、子どもたちはとっても元気。本堂内をみんなでかけっこ。
いつもの「らいはいのうた」ではなく、正信偈和讃をおつとめし、親鸞聖人のご命日についてお話を聞きました。
その後、庫裏の方へ移動して囲炉裏やストーブ、ホットプレートなどをフル活動させて年末についたお餅をいただきました。ある子が「何個食べてもおなかがふくれなーい」といったように Continue reading '1月の土曜学校'»
今日16日は親鸞聖人の月命日。食事が精進日であり、4年前から毎月16日夜8時〜9時に「正信偈和讃」の会を開いています。正信偈を行譜でおつとめし、和讃を二種ずつ味わっていくもので、今日の御和讃は現世利益和讃の
南無阿弥陀仏をとなふれば
他化天の大魔王
釈迦牟尼仏のみまえにて
まもらんとこそちかひしか
と
天神地祇はことごとく
善鬼神となづけたり
これらの善神みなともに
念仏のひとをまもるなり
でした。
現世利益和讃は十五首ありますが、そのテーマは念仏の教えに生きる私が神々に尊敬され、まもられるというものです。まもられるというと、私たちが望まないことや嫌な境遇などからまもられるという考えで読んでしまいがちですが、これらの和讃には、私たちを必ず浄土へ生まれさせるためにまもることが説かれているのであって、いわゆる「現世のご利益」が説かれているのではないということを教えていただけるのです。