障子の張り替え
大遠忌法要をお迎えするにあたり、掃除や片付けなどをするなかで大変だったことのひとつは、全ての障子戸の障子を張替えしたことです。庫裏の障子は法要までに自分たちで張替えたところと、戸大工さんに張替えていただいた部分がありますが、本堂内は法要中、すべての戸を外して空間を最大にしていました。その間、多くの戸は、戸大工さんにお預けして、法要後に貼って入れていただきました。その最後の戸が外陣と内陣を仕切る「巻障子」(まきしょうじ)と呼ばれる戸で、今日、美しくなって納めていただきました。
この戸は、表側も裏側も金箔の押された桟で和紙がサンドイッチされており、長年、張替えることがありませんでした。加えて毎日開閉するので、蝶番がすり減ったり、軸のベアリングが汚れたり、歪んでいたりしていました。マメな住職が掃除をしたり、調整をして戸大工さんと相談して再び通常の本堂に戻りました。
100年以上、何度も手入れをし続けるからこそ、現在まで保たれて来ているのだと再確認させていただきました。