Posts tagged: 本願

5月の二十八日講

By , 2014年6月8日 10:01 pm

s-DSC_0201今年度初めての二十八日講が始まりました。宗祖親鸞聖人の降誕をお祝いする5月のお講は、清々しい天気の中、お勤まりになりました。法話は、若院が「変わりゆく国 変わらない願い」というテーマで、昨今の政府の強引で急激な「戦争のできる国づくり」への警鐘を、お釈迦様の教えと阿弥陀如来の本願に基づいてお話しさせていただきました。また、戦後、日本国憲法がいかに国際社会において多くのいのちを済い、日本国への絶大なる信頼関係を築いてきたか、日本人が知らなさすぎる。こんな宝物を自ら捨ててしまうようなことをしてはならないと思います。そして過去に本願寺教団が犯した戦争協力の事実を決して忘れてはなりませんし、殺す、殺させるという現実を作り出してはならないという仏教の基本的な教えからブレない歩みをしなければなりません。お一人お一人が自覚的に世間に地獄、餓鬼、畜生の世界を生み出さない働きかけが大切ではないでしょうか。 Continue reading '5月の二十八日講'»

若神組 御同朋の社会をめざす運動研修会

By , 2014年2月26日 5:18 pm
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講師の問題提起に耳を傾けるみなさん

善興寺が所属する若神組(じゃくじんそ)の研修会が運源寺さんを会場に開催され、組内の僧侶、門信徒が集い、「過去帳又はこれに類する帳簿の開示問題」について学びを深めました。この研修会は2012年にNHKの番組で俳優が、自分のルーツを探しに広島県の本願寺派寺院をアポなしで訪ね、寺族が「過去帳」をカメラの前に示し、全国に放送されたことに端を発する問題を取り上げたものです。

私たちの教団は、門徒さんたちの身元調査に対し、過去帳を見せることで、部落差別に加担する行為を行ってきました。 Continue reading '若神組 御同朋の社会をめざす運動研修会'»

二十八日講報恩講

By , 2011年12月5日 9:29 pm

竹中住職のお話

今年の「仕舞お講」が勤まりました。5、6、7、8月、そして11月の報恩講をもって一年の行事がほぼ終わります。ご講師は婦中町笹倉の妙順寺住職、竹中了哲師でした。竹中さんは、若坊守の実家のお手継ぎのお寺さんで、多くの若者たちに仏法を伝えてこられた方です。

今回は、「本願のいはれ」と題して、お話を伺いました。蓮如上人の『御文章』に「いはれ」という言葉が何度もでてくることから、真宗の信心というのは、阿弥陀如来のはたらきの因縁や背景をきくことをもっとも大切にしていることを紹介されました。そして本願に照らされ明らかになる人間の不確かさ、愚かさをいろいろなお言葉を引用され、この世でのほとんどのことは、朝露のような儚く夢のようなことであることを伝えて下さいました。

インドの詩人、タゴール(1861〜1946)の言葉

君がなにものであるかは君には見えず、君が見ているのは君の影だ。

お釈迦様のことば『真理のことば』より

白髪なるが故に長老なのではない。ただ年のみ老いたものは愚老と呼ばれる。