西圓寺温泉

By , 2010年8月8日 10:09 pm

ご縁があって石川県小松市の「二木三草西圓寺温泉」に行ってきました。ここは住職が逝去されたあと、跡取りのおられなかったお寺で、社会福祉法人「佛子園」が譲り受け、2008年に地域コミュニティの場として、そして天然温泉として生まれ変わったお寺?です。正面入口は、お寺の庫裏部分で暖簾をくぐるとお寺の玄関の雰囲気と銭湯のような雰囲気が混じり合っており、正面に「男湯」右手に「女湯」の暖簾が掛けてありました。本堂であった場所に行くと、内陣中央の須弥壇だけが安置され、宮殿もご本尊もすべての仏具が一切ありません。右余間にあたる部分が大胆にもキッチン&カウンターになっており、おでんの保温器からの湯気が立ち上っていました。びっくりしました。外陣部分はテーブルがいくつも並べてあり、30〜40人はそこで飲食ができる空間になっていました。

温泉は地下750メートルから湧き出ている天然温泉で、少し濁りがあり、しょっぱい泉質でした。岩が組まれた露天風呂もあり、コンパクトで本格的なものでした。町の方々が働く場でもあり、障害者の生活介護サービスや高齢者ディサービスとしての昨日も合わせている、お寺に住む者だけでは到底不可能な内容のことをやっておられるようです。

これからのお寺のあり方などを考える上で非常に刺激的なところでした。

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