5月の二十八日講

By , 2013年5月28日 3:35 pm
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今月のお斎 ごちそうさまでした。

今年度初の二十八日講が開催されました。明治6年(1973)のご消息をもつこのお講は、尼講として現在まで多くの参拝者に支えられて続いてきました。五月は親鸞聖人の降誕会として勤まります。浄土から末法濁世に衆生救済のために生まれてこられたから「降誕」ということや、わたしたちひとりひとりの誕生はどこから生まれてきたかは分からないが、浄土に生まれて明らかとなり、浄土に生まれていくという目的を聞かせていただいています。浄土は、生まれておしまいという楽園・楽土ではなく、浄土からさらに親鸞聖人と同じように衆生救済の目的をもってこの娑婆へ生まれてくるために本願念仏の教えは説かれたのでした。今回は「アウンサンスーチーさんのことば」と題し、アウンサンスーチーさんの人生とご家族のこと、のべ15年にもわたる自宅軟禁の歴史など、本当の民主化とは仏教の教えにかなうものである、という4月に訪日された際、龍谷大学で講演されたなかの言葉や学生たちへの励ましのことばなどを紹介し、「社会変革のプロセスにおける仏教の役割」とは何か、学ばせていただきました。言葉に絶する軍事政権からの弾圧に屈せず、人々の本当の民主化を願うスーチーさんの生きざまは、ミヤンマーの社会変革であると同時に、世界の特に先進国の病んだ社会変革にも大きな影響を与えているのだと思います。

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アウンサンスーチーさんの紹介をする若院

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