報恩講参りにて

By , 2010年12月2日 4:15 pm

准如上人の花押

いよいよ師走に入り、連日、報恩講参りの日々を過ごしております。そんななか、正信偈をお勤めした後、法話があり、御文章の拝読があるのですが、とあるお宅のご文章が非常に古いものであることに気づきました。

本願寺第12世の准如上人の花押が刷られたものです。准如上人は、1577年〜1630年の方で、石山合戦で織田信長と争った第11代顕如上人の第4子です。長兄の教如上人が12世を継承しましたが、豊臣秀吉によって退き、東本願寺を立てました。つまり東西分派のとき、教如上人に代わって12世を継いだ方です。その方の時代に発行されたご文章がこのお宅では今でも拝読されているのです。紙も大変立派なものが使われており、虫食いもなく大切に受け継がれて来たことが伺えます。みなさんのお宅のご文章はいつの時代のものか一度調べてみてはいかがでしょう。

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